俳優の瑛太が、7月スタートのTBS系金曜ドラマ『ハロー張りネズミ』(毎週金曜22:00~)で同局の連続ドラマに初主演することが22日、わかった。演出は映画『モテキ』や『バクマン。』などの大根仁氏。瑛太とは2013年の『まほろ駅前番外地』(テレビ東京)以来のタッグとなる。

瑛太

このドラマは、1980~1989年に『週刊ヤングマガジン』(講談社)で連載された、「島耕作シリーズ」でおなじみの弘兼憲史の同名漫画を原作とする探偵ドラマ。東京都板橋区の下赤塚にひっそりと事務所を構える「あかつか探偵事務所」を舞台に、誰も引き受けたがらない面倒な案件ほどやりたがるという一風変わった探偵"ハリネズミ"こと七瀬五郎とその仲間たちが、人情味あふれる哀しい事件や想像を超える難事件に挑んでいく。

主人公・七瀬五郎を演じるのは、2004年放送の『オレンジデイズ』以来、13年ぶりにTBSドラマに出演する瑛太。五郎はスケベで多少おせっかいなところもあるが、情に厚く、実直な男。「あかつか探偵事務所」のムードメーカー的な存在で、さまざまな事件に関わっていく。

そして、ミステリアスなヒロイン・四俵蘭子役には深田恭子、五郎と同じく「あかつか探偵事務所」に所属し、五郎の良き相棒である"グレさん"こと木暮久作役に森田剛。さらに、「あかつか探偵事務所」の所長で、昼間から酒をあおるのんべえだが、五郎たちを温かく見守る風かほる役を山口智子が演じる。

瑛太は「起承転結がすごくはっきりしているので、見終わって非常にスッキリすると思います。基本的に1話完結なのですが、縦軸として人間の変化が起きていくのが面白く、見どころだと思います」と話し、「僕自身バカでスケベなところも含めて原作のキャラクターに非常に共感しているので(笑)、特に役作りはせず楽しみながら撮影に臨みたいです」とコメント。「大根さんと一緒なら新たなチャレンジができると思うので、今回は冒頭からかなり飛ばしていこうと思っています」と意気込んでいる。

ゴールデン・プライム帯のドラマの脚本・演出を務めるのは今作が初となる大根氏は「原作は連載1回目からずっと読んでいて、いつかドラマにしたいと思い、7、8年前から企画を温めていました」と明かし、「深夜ドラマや映画では割とヤンチャな仕事をしてきたつもりですが、今回のゴールデンでもいつも通りやってみようと思います」と宣言。また、「ゴージャスかつひと癖もふた癖もありそうなキャストのみなさんにも注目していただけたら。毎回ジャンルが違い、同じドラマとは思えないびっくり箱のようなドラマになると思いますので、ぜひ期待していただきたいです」と自信を見せている。

深田恭子(左)と山口智子