NXP Semiconductorsは、IEEE 802.1標準に基づき、従来のIT機器とOT機器を同一ネットワーク上でサポートし、ネットワークの展開と管理を簡素化しながらギガビット帯域幅の利用を可能にする「Time-Sensitive Networking(TSN)」に対応するIIoT向けQorIQ Layerscape SoC「LS1028A」を発表した。

同製品は、64ビットARM Cortex v8プロセッサ・コアをベースに、3D GPU、LCDコントローラ、4ポートのTSNスイッチ、2系統のTSNイーサネット・コントローラなどを統合。TSNとGPUの組み合わせにより、産業用ヒューマン・マシン・インタフェースや制御アプリケーションへの対応が可能になるほか、同社のトラスト・アーキテクチャを搭載しているため、セキュアなアプリケーションとサービスを可能にするセキュリティの基本機能も提供される。

なお、同製品は、TSNブリッジング・アプリケーションならびにTSNエンドポイント・アプリケーションの両方をサポートしており、すでにリファレンス・デザイン・プラットフォームの提供も開始されているという。また、15年間の供給体制が確保される長期製品供給プログラムの対象にもなる予定だという。

QorIQ Layerscape SoC「LS1028A」のブロックダイヤグラム