近畿大学「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」完成予想図(同大資料より)

近畿大学が4月6日に開設する学術拠点「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」。同大東大阪キャンパスにおいて5つの建物で構成されるこの新エリアは、「超近大プロジェクト」と名付けられた大規模整備の一環として行われている。中核施設には、編集関連の著書も多く、2月には1630冊を超えた12年間の書評「千夜千冊」でも知られる編集工学研究所所長の松岡正剛氏をスーパーバイザーとして迎える新生図書館「BIBLIOTHEATER(ビブリオシアター)」がオープンする。

22日、この「ACADEMIC THEATER(アカデミックシアター)」内部において、女性専用室を含む24時間利用可能な自習室専用アプリがNTTデータ関西、NTTデータ、アイリッジとで開発されたことが発表された。

24時間利用可能な自習室(NTTデータ資料より)

映画館の予約のようにアプリで座席予約(NTTデータ資料より)

24時間利用可能な自習室は、スマホアプリで事前に座席を予約可能で予約した者だけが入室できるシステムが備わる。アプリでは、整然とならぶ座席番号には予約可能/予約不可/一部予約可など色分けされ一目で確認。学生は予約をすることで時間を無駄にせず、安心して自習に向かえる。女子専用室や深夜利用の管理とセキュリティー強化にも寄与する。

また、新生図書館「BIBLIOTHEATER」は、図書館の要のひとつとも言える図書分類法に松岡正剛氏が監修する"近大INDEX"を導入。"数は雄弁である"、"文学をマンガにする"、"交際するメディア"などユニークな見出しで配架。好奇心を刺激しそうな近代INDEXはスマホアプリとも連動、学生たちはアプリを使って未知の本と遭遇できる。自習室利用状況に応じて学内カフェテリアで利用できるクーポンと交換可能なポイントも付与されるなど勉学を推進する。

独自の図書分類法近大INDEXとアプリが連動した仕組みで学生の好奇心を喚起する