JR西日本は21日、姫路駅北口の愛称名として「姫路城口(北口)」を制定すると発表した。駅出入口への愛称名の制定は、兵庫県内では初とのこと。愛称名制定日は姫路城グランドオープンから2年の節目の日となる3月27日。あわせて姫路駅「みどりの窓口」への「Pepper」設置、駅構内案内サイン改良についても発表された。

JR姫路駅の駅ビル「piole姫路」

「キャッスルビュー」から姫路城を望む

JR姫路駅は山陽新幹線の停車駅であり、在来線においても特急「スーパーはくと」「はまかぜ」が停車するほか、京都・大阪方面からの新快速も多くの列車が姫路駅発着となっている。2008年に在来線の高架化が完了し、2013年には新たな駅ビル「piole(ピオレ)姫路」がグランドオープン。駅北側の駅前広場も整備され、JR姫路駅中央コンコース正面に設置された展望スペース「キャッスルビュー」から姫路城を眺められる。

姫路城は2014年度に大天守の保存修理事業が完了し、2015年3月27日にグランドオープン。その後、姫路駅を利用する観光客が増加し、近年では訪日外国人の観光客も増えているという。これを受けて「ご利用のお客様や地域の皆様から親しみを持っていただけるよう、姫路城グランドオープンから2年を迎える3月27日に、姫路駅北口の愛称名『姫路城口(北口)』を制定することとしました」とJR西日本は説明している。

愛称名の制定にともない、駅構内の案内表示も現在の「北口」から「姫路城口(北口)」に変更される。また、訪日外国人観光客の増加をはじめとする環境の変化も考慮し、利用者にとって「わかりやすい」駅とするため、駅構内の案内サイン改良工事も行われる。実施期間は今年3月から秋頃までとされ、サイン増設や大型化、多言語対応など、利用者にとってわかりやすい案内となるようにリニューアルが進められる。

「姫路城口(北口)」の愛称名制定と同じ3月27日から、姫路駅「みどりの窓口」にソフトバンクロボティクスが提供・開発する人型ロボット「Pepper」も設置。姫路駅で昨年11月から導入されている整理券システムの手順を案内するという。