西鉄9000形、新型車両デビューを前に試乗会 - 西鉄福岡(天神)~筑紫間走行

西日本鉄道は18日、天神大牟田線に導入する新型車両9000形の試乗会を実施した。試乗会の列車は7両編成(3両固定編成と2両固定編成2編成を連結)で、西鉄電車グッズで遊べるキッズ車両も1両用意。西鉄福岡(天神)~筑紫間を往復し、各駅や沿線に多くの鉄道ファンらが集まっていた。新型車両9000形は3月20日から運行開始される。

西鉄天神大牟田線の新型車両9000形。試乗会の列車は7両編成で西鉄福岡(天神)~筑紫間を往復した

試乗会の参加者募集は2月に行われ、定員146名(一般車両110名、キッズ車両12組36名)に対し、約14倍となる2,076名の応募があったという。試乗会の列車は西鉄福岡(天神)駅11時20分頃に発車し、筑紫駅で24分間停車(駅11時59分着・12時23分発)して折り返し、13時2分に西鉄福岡(天神)駅に到着するスケジュールとなっていた。

試乗会では、往路の車内放送にて新型車両9000形の概要説明も行われた。車両形式名の「9000形」に関して、設計は3年前から始まったものの、当時は車両形式が決まっておらず、「P(ポスト)5000形」と呼ばれていたとの説明も。「9000形」と決定したのは、本格的に設計が始まった2015年夏頃だという。

9000形は既存の3000形をベースとしたステンレス製、片側3ドアの通勤形車両。外観カラーは西鉄の歴代車両でも多く使用された赤帯をモチーフとしたロイヤルレッドにスマートグレーを組み合わせ、車体前面は貫通扉を基軸に縦のラインを強調したデザインで、前に進む力強さと次世代車両としての新しさを表現している。環境負荷低減を目的に、前照灯や車外行先表示器、室内灯などすべての照明装置がLED化された。

新型車両9000形の車内はロングシート。座席や床面のデザインに工夫も

車内はロングシートで、1人あたりの座席占有幅は470mm。安全設備としてスタンションポールが増設されている。白を基調とした明るく清潔感のある色調で、大型袖仕切りや連結部の扉など各部にガラスを採用することで、見通しの良い開放的な車内環境を創出した。各車両に車いす・ベビーカー利用者向けの優先スペースが設置され、床や吊り革の色を変更して識別性を高めた。車内案内表示器はドア上に2画面あり、4カ国語(日・英・中・韓)による情報提供を行うとともに、車内広告なども表示される。

車内の座席も工夫され、従来より膝の位置が高くなるように設計することで、着席時の足の投げ出し防止を図った。水の流れをイメージしたデザインを通路の床面に採用し、その両側に線を引くことで、この線を超えて足を投げ出さないように注意してもらう意図もあるとのことだった。床面と同様、連結部のガラス引き戸にも水の流れをイメージしたデザインが採用されており、これは衝突防止の目的があるという。

試乗会で使用された7両のうち1両は親子限定のキッズ車両に

9000形と5000形が並ぶ

9000形の概要説明の後、往路の車内では記念品の配布や記念撮影などが行われた。キッズ車両も子供たちがプラレールなどで遊び、にぎわっていた様子。列車が筑紫駅に到着すると、ホームは参加者らであふれ、新型車両の外観撮影などを参加者も多かった。筑紫駅からの復路では、運行開始記念「nimoca」とクリアファイルのセット、電車型貯金箱やメモ帳など、9000形オリジナルグッズの先行発売も行われた。

新型車両9000形は2016年度に計10両(3両編成×2編成、2両編成×2編成)、2017年度に計8両(3両編成×2編成、2両編成×1編成)を導入。3月20日から運行開始する車両は今年度導入される10両のうち5両で、残り5両は3月30日から運行開始となる。天神大牟田線ではおもに急行・普通で運用される予定。新型車両9000形の導入にともない、現在の主力車両である5000形との代替が計画されている。

新型車両9000形の車内・外観と試乗会の様子

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