常に身に纏う衣服。バラエティに富んだデザインや色彩はもちろん、機能性のあるものから歴史が刻まれたブランドまで、見比べながら選んでいる時は楽しい。オンラインショッピングで衣服を選ぶ際も同様だが、大量の商品を検索できるオンライン。価格や目的のキーワードで絞り込むことを優先しサイズがあと回しになることもある。せっかく気に入った商品なのにサイズが合わないことがわかった時のショックはえらく大きい。2番手、3番手の候補でもジャストフィットであれば、購入の最有力候補になることもあるはずだ。

オンライン試着ソリューションを提供するバーチャサイズは、"フィット感"という新たな価値をもとにレコメンドするサービス「FITTINGROOM by Virtusize」を2月にリリース。ティンパンアレイ運営のユーズドセレクトショップ「RAGTAG」において提供を開始している。

「RAGTAG」内設置のFITTINGROOMデモページ

バーチャサイズはオンラインでの洋服購入の際に自身のサイズと希望アイテムとの詳細なサイズ比較が行えるシステムを展開しており、国内でも導入事例が増えている。ティンパンアレイが運営するRAGTAG Onlineは、15万点以上のユーズド商品を展開。日々2,000点を更新するというオンラインショップ。一方で"良いデザインを見つけてもサイズが合わない" "いつも決まったブランドでの検索ばかりしている"といったユーザーの声もあり、新しいブランドや商品との出会いがなかったという課題に着目した。

今回、同社が発表した「FITTINGROOM」は、ユーザーが以前購入したアイテムや登録した自身のサイズ情報をもとに、フィット感をパーセンテージ(%)でレコメンドするもので、デザイナーズブランドのユーズドセレクトショップを展開するティンパンアレイへの導入を開始した。

「FITTINGROOM by Virtusize」(同社資料より)

ティンパンアレイ ECチーム マネージャーの桜庭邦洋氏は、「FITTINGROOM」によりフィット感から選んで、お気に入りのデザインを選ぶという新しいアプローチが購入フローで実現できるようになり、スムーズに商品を選べる快適さ、なかなか検索する機会の無い新しい出会いが提供できるようになったとユーザーエクスペリエンス向上への期待を述べている。