プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン(P&G)は3月16日、「ダイバーシティ時代の"管理職1,000人の本音"調査」の結果を発表した。調査は2月24日~25日、従業員100人以上の企業で働く管理職1,000名(男性978名、女性22名)を対象に、インターネットで行われた。

ダイバーシティ推進の必要性

「ダイバーシティの推進は必要か」

「あなたの職場で、ダイバーシティの推進は必要だと思うか」という問いに、52.3%で「必要だと思う」が最多に。以降、「どちらともいえない」(37.4%)、「必要ではないと思う」(10.3%)となった。

「ダイバーシティ推進に重要だと思うこと」

「ダイバーシティ推進に、重要だと思うこと」を聞くと、「社内の風土・雰囲気づくり」(66.3%)、「社内制度の充実」(55.1%)、「管理職による実践・推進」(52.2%)が上位に並んだ。

また、「管理職による実践・推進」と回答した人のうち、「自身がその役割を十分に果たせていると思う」(45.1%)という人は半数以下という結果に。「どちらともいえない」が44.7%、「果たせていない」が10.3%だった。

人材の多様化によるメリット・デメリット

次に、「人材の多様化」について調査を実施した。その結果、「ここ数年、自分の職場で何かしら人材の多様化が起こっている」と実感している人は71.8%にのぼった。

「人材の多様化について」

具体的な内容としては、「育児休暇を取得する女性社員の割合が増えた」が最も多く43.6%。次いで「女性管理職の割合が増えた」(41.1%)、「女性社員の割合が増えた」(40.4%)と続き、女性社員に関する項目が上位に並んだ。

「人材の多様化によるメリット」

「人材の多様化によるメリット」を聞くと、「新しいイノベーションや多様な意見が生まれる」が最も多く58.2%。次点は「多様な人材がさらに集まりやすくなる」(51.7%)だった。

「人材の多様化によるデメリット」

「デメリット」については、「管理職のマネジメントが難しくなる(管理職の負担が増える)」(49.9%)や「共通の評価制度では、多様な部下1人1人への評価が難しくなる」(42.7%)と感じている人が多かった。