国立青少年教育振興機構は3月13日、日本・米国・中国・韓国の普通科高校生徒を対象とした「高校生の勉強と生活に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2016年9月~11月、有効回答は7,854人。

日本の高校生、将来への願望が低い?

将来の目標について尋ねると、「リーダーになること」の項目に対し、「とてもそう思う」と答えた日本の高校生は4カ国中最低の5.6%にとどまり、米国の50.8%、中国の24.7%、韓国の18.9%に比べて圧倒的に少なかった。また日本は「お金持ちになること」が21.5%、「高い社会的地位に就くこと」が13.8%、「有名な大学に入ること」が13.6%といずれも最下位で、「将来に対する願望が低い」(同機構)ことがわかった。

将来、どのような目標をもっているか(「とてもそう思う」と答えた割合)(出典:国立青少年教育振興機構Webサイト)

授業についてみると、「教科書に従って、その内容を覚える授業」が「ほとんどそうだ」「半分以上はそうだ」と感じている日本の高校生は91.2%で、中国の93.5%に次いで2位。他方、日本は「教科書以外の本、模型、現物など、いろいろな教材や教具を使って教える授業」が25.0%、「グループで課題を決め、考えたり調べたりする授業」が11.9%と、ともに最も低かった。

授業中の態度を聞くと、日本は「居眠りをする」ことが「よくある」と答えた割合は15.0%で最多。一方、「予習、復習をする」は12.1%、「グループワークのときに積極的に参加する」は25.3%、「積極的に発言する」は3.7%と、いずれも最下位だった。