KDDIとアクセンチュアがアナリティクス分野の新会社 - 新しい世界を築く

KDDIとアクセンチュアは3月14日、データアナリティクスの活用推進に向けた戦略的パートナーシップを締結し、両者出資による新会社「株式会社ARISE analytics」を設立したと発表した。

新会社は今年の2月27日に設立済みで資本金は2億円、出資比率はKDDIが85%、アクセンチュアが15%。社長には、KDDI バリュー事業本部 本部長付 上席補佐の家中仁氏が4月1日付けで就任する予定。従業員数は約40名だが、順次拡大するという。

新会社の概要

新会社のロゴ

KDDI 理事 バリュー事業企画本部長 新居眞吾氏

新会社を設立した背景について、KDDI 理事 バリュー事業企画本部長 新居眞吾氏は、「KDDIが目指すライフデザイン企業に向け、お客様を理解し、お客様の嗜好や属性に応じた便利で使いやすいサービスを提供することが重要だ。KDDIの4000万人以上の顧客基盤とアクセンチュアのAIの先端技術を活用したデータ分析の実績/知見を合わせ、ジョイントベンチャーを創り、新しい世界を築いていきたい」と語った。

新会社における両社の強み

また、同氏は新会社を作った目的として、既存のauユーザーに対してより良いサービスを提供すること、経営判断を迅速に行うこと、新事業をやっていくためにはデータ分析が必要なことの3点を挙げた。

新会社では、「KDDIグループのデータ管理(データ整理、利用許諾管理)」、「最先端のデータ分析環境構築(オープンソースの活用やクラウド環境構築、AI技術・ノウハウの集約)」、「KDDIグループ事業の高度化(顧客理解、顧客体験価値の最大化、経営判断の迅速化)」、「データ利活用ビジネスの貢献(インターネット広告の高度化、IoTデータの分析、新規データ利活用事業の創出)」の4つの事業を行っていくという。

新会社で目指すこと

具体的には、最新のAI技術などを取り入れた次世代型チャットサービスやレコメンドエンジンの開発、KDDIおよびグループ各社が保有するデータ分析の支援などに注力することにより、通信サービスのみならず、「au スマートパスプレミアム」や「Wowma!」、「au WALLET Market」などのEコマース、「au WALLET プリペイドカード」ならびに「au WALLETクレジットカード」などの金融を含む、さまざまな付加価値サービスにおける顧客体験価値向上に取り組む。また、インターネット広告やIoTなどの事業領域では、KDDIがパートナービジネスを推進するうえで、パートナー企業が有するデータの分析機能を提供するとともに、革新的なデータ利活用の取組みを提案する。

顧客体験価値向上のためのプラン

IoT領域でのプラン

将来の展望として新居氏は「他の企業にもソリューションを提供していく。また、AR/VRの新技術と分析技術を活用した新しい店舗体験、IoTのパートナーと共同の新規事業開発なども行っていく」と、ソリューションの外販も行っていくことを明らかにした。ただ、KDDIのデータの外販については、ユーザーの抵抗があるとして否定した。

新会社での将来構想

アクセンチュア Accenture Data Science Center of Excellence グローバル統括 兼 アクセンチュア アナリティクス 日本統括 マネジング・ディレクター 工藤卓哉氏

新会社の取締役CSOに就任するアクセンチュア Accenture Data Science Center of Excellence グローバル統括 兼 アクセンチュア アナリティクス 日本統括 マネジング・ディレクター 工藤卓哉氏は、「アクセンチュアの強みは、海外の学術機関を含め、特許を470以上を持っていることや、Accenture Data Science Center of Excellenceで、オープンソースをフル活用している点だ。データアナリティクス領域では人的資源、計算資源、データ資源の3つの「R(リソース)」がキーになる。今回はKDDIさんのデータ資源を、人的資源ではアクセンチュアのグローバルネットワークを介して提供することで、この分野で強い立ち位置に立てる」協業のメリットを強調した。

記者発表に出席した両社幹部。左からKDDI新居氏、新会社の社長になるKDDI バリュー事業本部 本部長付 上席補佐の家中仁氏、アクセンチュア 工藤氏、アクセンチュア 通信・メディア・ハイテク本部 マネジメントコンサルティング統括 マネジング・ディレクター 金若秀樹氏

関連キーワード


人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事