2017年は花粉とどのように闘うか

日本気象協会によると、2017年は九州・四国・近畿・東海地方で2016年に比べて「非常に多く」の花粉が飛散すると見込まれている。ただ、その他の地域でも気温が高かったり、風が強かったりすれば一度に大量の花粉が飛んでくる可能性があるため、油断は禁物だ。

花粉によるアレルギー症状は、花粉飛散開始前から薬を投与する「初期療法」を行っておけば症状の程度を緩和できる。既にスギ花粉の飛散は開始しているが、治療に「遅すぎ」はない。今からでもきちんと対策をしておけば、目のかゆみやくしゃみなどのつらい症状もいくばくかは鳴りを潜めてくれるはずだ。

そこでこのほど、花粉症に悩むマイナビニュース会員311名に「2017年の花粉シーズンに実施してみたい花粉対策」にまつわるアンケートを実施した。同じく花粉で悩む人たちがどのような対策を考えているのか、みてみよう。

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Q. 2017年シーズンに試してみたい、もしくは試す予定の花粉対策を教えてください

1位: マスクを着用する(41.2%)
2位: 外出をなるべく控える(25.1%)
3位: 病院で処方された内服薬を使用する(24.4%)
4位: 空気清浄機を使用(22.2%)
4位: 病院で処方された点眼薬・点鼻薬を使用する(22.2%)

■マスクを着用する
・「手軽にできるから」(32歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/その他)
・「年によって花粉症がひどいときとひどくないときがあるので、対策はマスクのみからでいつもスタートしている」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「マスクは風邪予防にもなるから一石二鳥! 」(31歳女性/その他/その他)
・「外出時の対策として、まずフィルター効果のあるマスクを着用します。頭に花粉が付かないように帽子も着用します。帰宅時には服に付いた花粉をよく落とし、着ていた衣服は洗濯します。すぐにうがいと目の洗浄をしてから点眼薬で目を花粉から守ります」(49歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「あまりお金をかけたくない」(29歳女性/教育/公共サービス関連)

■外出をなるべく控える
・「なるべく不要な外出をしないほうが確実に良さそうだから」(40歳男性/その他/その他)
・「屋内では花粉の心配がそんなにないので」(39歳男性/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連)
・「外出を控えて、鼻うがい薬を試してみようと思います」(53歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「一番コストがかからずに、確実に効果が出るから」(35歳女性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)

■病院で処方された内服薬を使用する
・「病院を変えたら急に快方に向かったから」(25歳女性/その他/その他)
・「病院で内服薬をもらう方が安くすむし、効果も高いと職場の同僚に聞いたことがあるか」(35歳男性/食品/営業関連)
・「薬を飲んだり舌下免疫療法をやってみたいと思った」(26歳女性/その他/その他)
・「新しい対策が無いか医師に相談する。新薬が発売されてるとかなど」(55歳男性/その他/その他)

■空気清浄機を使用
・「妊娠中で薬は使いたくないので」(31歳女性/その他/その他)
・「空気清浄機は同僚が使って効果があると聞いたため」(47歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「空気清浄機やベニフウキ(お茶)が良いと聞いた」(40歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)

■病院で処方された点眼薬・点鼻薬を使用する
・「今年こそは病院に行きたい」(48歳男性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「病院でもらった薬を服用すると、症状が軽くなる」(59歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)
・「昨年使用して効果を感じたので」(50歳女性/サービス/その他)

■その他
・「甜茶などのお茶を飲む: マスクとのどあめである程度対処できているが、それにプラスαして新たな対処方法を試してみたいと思っている。お茶であれば体にも良さそうなので一度トライしてみたいと考えている」(47歳男性/その他/その他)
・「アロマオイルを使用: 精神的にも癒やされそうだから」(30歳女性/家電・AV機器/IT関連技術職)
・「市販の内服薬を使用する: 内服薬は眠くなることから使用しなかったが、最近は眠くなりにくいとうたう薬が店頭に並び出したので試してみようと思った」(43歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「帰宅したらすぐに顔を洗ったりシャワーを浴びたりする: 帰宅後に行う手洗いうがいのついでにできそうなので」(33歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「花粉付着防止用のスプレーを衣類などに使用する: 外で花粉にやられるのはしょうがないとしても家の中には持ち込みたくないから」(42歳男性/教育/公共サービス関連)
・「花粉をブロックするクリームを鼻に塗る: テレビで花粉侵入防止のクリームがあると聞いて試してみたいと思った」(30歳女性/総合商社/営業関連)

■総評

花粉対策の定番アイテムとも言えるマスクが1位に輝いた。ただ、その支持率は4割をギリギリ超える程度と少なく、「マスクは着用するのが当たり前のため、わざわざ『対策』というほどでもない」と感じた人が一定数いることも考えられる。支持された理由として、手軽である点や安価であることをあげる人が多かった。

2位は「外出をなるべく控える」(25.1%)。屋外に出なければ花粉の害を被る可能性も低くなるのは自明の理であり、対策費用が実質0円というメリットもある。外出をしないことでアレルギー症状が明らかに減ったというコメントを寄せた回答者も少なくなかった。

3位には「病院で処方された内服薬を使用する」(24.4%)が入った。「病院で処方してもらった薬は市販のものよりも効き目がある」「薬の価格が市販製品よりも安い」といった意見が目立った。

※写真と本文は関係ありません
※記事内容は個人の体験に基づくものであり、必ずしもその効果を保証するものではありません

調査時期: 2017年2月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 311名(男性265名 女性46名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート