バッファローは3月9日、デジタルフォト・アルバム「おもいでばこ」の新製品「PD-1000Sシリーズ」を発表した。記憶容量が1TBの「PD-1000S」と、2TBの「PD-1000S-L」となる。発売は3月下旬。価格はオープンで、バッファローダイレクト価格(税込)はPD-1000Sが37,584円、PD-1000S-Lが49,680円。

「PD-1000Sシリーズ」

「おもいでばこ」シリーズは、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真や動画を取り込んで、自動的に整理し、大画面テレビやタブレットなどに表示してみんなで楽しめるボックス型のストレージデバイス。

今回の最新モデルでは、無線LANがIEEE802.11acに対応し、スマートフォンやタブレットでの操作性の高速・安定化が図られている。ソフトウェア面では、現行モデル(PD-1000シリーズ)においてこれまで実施したソフトウェアアップデート内容にすべて対応したほか、新たに「クリップ」機能を搭載した。

クリップ機能は、おもいでばこに保存した写真を小さな容量に圧縮し(画面鑑賞の美しさが保てる範囲)、スマホやタブレット用のアプリで持ち運べるようにするもの。これにより、おもいでばこのWi-Fi通信が届かない外出先などでも、写真の鑑賞が可能となった。帰省時に祖父母や親戚に孫の写真を見せたり、外出先で仲間にイベントの写真を見せたりいった用途に利用しやすくなっている。クリップした写真は各種SNSでのシェアも可能で、従来、家庭の中に限られていた「おもいでばこ体験」が家の外まで拡大する。

本体とリモコン

このクリップ機能のほか、「ネットワーク初期設定」「新画面デザイン」「ディスクリカバリー」は、従来のPD-1000シリーズにもアップデートの形で提供する。「ネットワーク初期設定」は、テレビ画面の指示に従って操作するだけで、スマートフォンの設定まで簡単に完了できるチュートリアル。

「新画面デザイン」は、新しいユーザーインタフェースで細部の操作性を改善した。「ディスクリカバリー」は、HDDの状態をセルフチェックしてデータ修復を試みる機能で、意図せぬ電源断などの影響によるディスク障害からデータを守る仕組みだ。

なお、クリップ機能の提供は、iOSでは3月下旬、Android用は近日の予定。その他の機能は4月配信の予定となっている。このほか、Bluetoothスピーカーとのワイヤレス接続にも対応した。

本体サイズはW154×D118×H37mm、重量は約410g。HDMI端子、有線LAN(10BASE-T/100BASE-TX)端子、USB 2.0端子、バックアップ機器端子(USB 2.0)、拡張端子(USB 2.0 Micro B)、SDカードスロット、電源12V端子を搭載。無線LANはIEEE802.11ac/a/b/g/nに準拠し、セキュリティはWPA2-PSK(AES)、WPA/WPA2 mixed PSK(TKIP/AES mixed)。