桐谷健太が選ぶ"自分の人生に影響を与えたアーティスト&曲"

桐谷健太が選ぶ"自分の人生に影響を与えたアーティスト&曲"

俳優と並行して、ミュージシャンとしても活動している桐谷健太。有名なものと言えば、2016年の大ヒット曲となった『海の声』だろう。他にもアルバム『香音-KANON-』をリリースしたり、劇中歌に参加していたりと、実は音楽の近くにいる人なのだ。そんな彼に、時代別"自分の人生に影響を与えたアーティスト&曲"を挙げてもらった。

桐谷健太が選ぶ"自分の人生に影響を与えたアーティスト&曲"

幼少期:モーツァルト
子供の頃、オカンが寝る前にモーツァルトか喜多郎をいつもかけてくれたんです。それを聴きながら眠りについていたので、"気持ちいいなぁ"と思っていました。当時の音源はレコードかカセットでしたね。

小学時代:『交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」そして伝説へ・・・』
初めて自分の物として手に入れたカセットテープが、すぎやまこういちさんの『交響組曲「ドラゴンクエストⅢ」そして伝説へ・・・』。ドラクエⅢも当然やっていましたが、曲がめっちゃかっこいいんですよ。まだそんなにCDが世に出ていない時期で、レコードショップに行ってオカンからテープを買ってもらいました。なんでオーケストラバージョンを買ったんだろう・・・、確かそれしか店になかったような記憶があります。

中学時代:THE BOOM
当時、すごくハマったアーティストです。『釣りに行こう』という矢野顕子さんとのコラボ曲や、『からたち野道』という曲が大好きで。特に『からたち野道』は歌詞に別れが出てくるから、卒業式の後に聴いて、楽しかった中学時代を思い出しながら号泣しました。『釣りに行こう』はとても優しい曲で、"高校も楽しむぞ!"という気持ちになりました。

高校時代:ニルヴァーナ、THE MAD CAPSULE MARKETS
この頃からドラムを始めるようになって、聴いて"うわっ!"と思ったのがニルヴァーナ。中でも衝撃を受けたのは『スメルズ・ライク・ティーン・スピリット』。聴いた時に"なんやコレ!?"と思いましたね。当時は彼らやオジー・オズボーンのコピーバンドをやっていて、"難しすぎるわ! ドラムを始めたばかりで、こんなんできるか!"と思ったり(笑)。今でもよく聴きますが、特に好きなのはライヴアルバム『MTV アンプラグド・イン・ニューヨーク』です。このアルバムに収録されている曲は全部いいんですけど、中でも『オール・アポロジーズ』からレッドベリーのカバー『ホエア・ディド・ユー・スリープ・ラスト・ナイト』の流れはヤバイですね。

同じくこの頃に聴いていたのがTHE MAD CAPSULE MARKETS。KYONOさんとよく飲んだりするんですが、"あの時に聴いていた人と一緒におるんや!"と内心思いながらも、普通に接しています(笑)。MADで好きなアルバムは『MIX-ISM』ですね。感覚なので、どういうところがいいかは説明できないんですけど・・・"おーっ、グイグイ来るなぁ!"という感じがありました。

現代:『海の声』
僕の人生に、めちゃくちゃ影響を与えた曲です。本当に新しい風が吹いた、新たな扉が開けた気分でした。自分は前から歌っていたし、CDを出したりもしていたんですけど、昔から知っている友達に"芝居にしても歌にしても、お前の取り組み方は変わっていないのに、周りに気づけてもらえるようになったよな"と言われたんです。音楽が好きなことも知ってもらえたし、芝居でも実はクールな役や暗い役をやっていることにも気づけてもらった年なんじゃないかと。近くにいる人はそういう目で見てくれてるんやなと思うと、面白かったし嬉しかったです。

自分にとってはこの歌と出会ったことで、新たな経験をさせてもらいました。音楽番組にたくさん出させてもらったこともそうだし、ここまで1つの曲を歌い続けることもなかったので、その中で自問自答もありました。役者は役というフィルターを通して表現をしますから、作業としては内側に入っていく感じが強かったんですね。でも歌、特に『海の声』は上に突き抜ける感じがありました。そこから"俺が気持ちよかったらそれが正解!"と思えるようになったんです。それが、人に届けることにも一番近いのかも知れないと。そう気づけたことで、芝居も変わってきたというか。芝居は自分が気持ちいいというスタンスでやったら、役じゃなく自分になってしまう。でも役として突き抜けることができれば、いい結果になることがわかった。歌と芝居が相乗効果で上がっていく感覚がありましたね。

さらに、芝居では得られない緊張感も味わえました。この歌があったから、JRAさんにお招きいただき、13万人の前で国歌を歌えたんです。役者の仕事で13万人の前で何かをするってまずないですし、短い時間で人の感情や世界を変えることができる歌の力をすごく感じました。

すみません、自分の歌の話だけボロボロ出てきましたね(笑)。


KENTA KIRITANI
桐谷健太 1980年2月4日、大阪府生まれ。2002年、ドラマ『九龍で会いましょう』で役者デビュー。2003年、『ゲロッパ!』で映画初出演。2007年、『GROW 愚郎』の村上敦役で映画初主演を果たす。2011年、第35回エランドール賞新人賞を受賞。2015年度CMタレント好感度ランキング男性部門で1位を獲得。2017年1月25日、アルバム『香音-KANON-』Special Editionをリリース。

『彼らが本気で編むときは、』
第67回ベルリン国際映画祭 テディ審査員特別賞受賞(パノラマ部門、ジェネレーション部門 正式出品作品)
監督/荻上直子
出演/生田斗真、桐谷健太、柿原りんかほか
2月25日(土)より、全国ロードショー
http://kareamu.com/


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