理研、東芝、NEC、富士通の連携センターを開設-人工知能技術の融合を目指す

理化学研究所(理研)、東芝、NEC、富士通の各社は10日、東京都・日本橋の理研革新知能統合研究センター(理研AIP)内に、それぞれの連携センター(「理研AIP-東芝連携センター」、「理研AIP-NEC連携センター」、「理研AIP-富士通連携センター」)を開設することを発表した。同センターの設置期間は、それぞれ2017年4月1日~2022年3月31日。

これらの連携センターの開設は、理研AIPにおける人工知能分野の先端技術の知見と各社が保有する顧客基盤に基づく人工知能関連技術の開発経験を融合し、重要な社会課題に対応するための基盤技術開発から社会実装までの一貫した研究に取り組むことで、社会イノベーションの創出を目指すものだとしている。

「理研AIP-東芝連携センター」では、理研AIPにおける人工知能基盤技術を深耕すると共に、東芝が保有する実データを用いた技術実証を行うことで、複雑化する製造工場・社会インフラにおける「革新的生産性を実現する自律学習AI(自ら学ぶAI)」の確立に向けて研究開発を行う。「プラント生産性向上」、「知的生産性向上」、「モビリティ自動化・ロボット化」を研究課題に挙げている。

また、「理研AIP-NEC連携センター」は、AIに関する基本原理の解明から実世界への応用まで連携して研究開発を行うことで、AI研究のさらなる加速と産業への貢献を推進する。研究課題は「少量の学習データで高精度を実現する学習技術の高度化」、「未知状況での意思決定を支援する学習/AI技術の高度化」、「複数AI間の調整に関わる強化学習の理論的解析」。

一方、「理研AIP-富士通連携センター」では、研究テーマに関連する理研AIPの研究プロジェクト長と富士通の研究者が複数参画し、複雑化する社会・経済的課題の解決に向けて、多様な社会経済的要因を考慮した未来の社会変化の可能性を予測できる力と、どのような変化に対しても人間の意図を的確に反映した対策を打てる力を持つAIの研究開発を行うという。研究課題は、第1フェーズとして「ロバストな機械学習」(いかなる環境でも的確に未来を予測)、「シミュレーション・AI融合」(未知の環境の創出)、「大規模知識構造化」(より良い施策の立案)を掲げ、第2フェーズではこれら3つの研究プロジェクトの研究成果を統合した基盤技術の研究開発を進め、「想定外を想定するAI」の実現を目指すとしている。



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