東武鉄道は10日、新型特急車両500系「リバティ」に試乗し、日光東照宮「陽明門」の修復完成公開を見学する記念ツアーを開催した。4月21日のデビューに先立ち、「リバティ」を使用したツアー列車が浅草~東武日光間を走行した。

浅草駅3番線ホームに新型特急車両「リバティ」が入線

新型特急車両500系「リバティ」は、最大の特徴である併結・分割機能を生かし、浅草~東武日光・会津田島間(浅草~下今市間で併結運転)の特急「リバティけごん」「リバティ会津」から通勤時間帯の特急「スカイツリーライナー」「アーバンパークライナー」まで、幅広く運用される予定。併結可能な車両では珍しい傾斜を持たせた先頭形状で特急車両のスピード感を表現し、車体は「シャンパンベージュ」を基本色に「フォレストグリーン」「フューチャーブルー」をあしらったデザインとしている。

3月10日のツアーは「リバティ」に往復乗車するAコース(募集人員150名)、往路のみ乗車する片道プランのBコース(募集人員240名)を設定。Aコースの往路は浅草駅9時30分発・東武日光駅11時17分着、Bコースは浅草駅10時27分発・東武日光駅12時31分着で運行される。Aコースのツアー列車は9時25分頃に浅草駅3番線ホームに入線。ツアー参加者や報道関係者らがデビュー前の「リバティ」を写真に収めていた。

Aコースのツアー参加者と報道関係者らを乗せた「リバティ」は9時30分に浅草駅を発車した。途中の北千住駅、春日部駅、栃木駅にも停車し、車内では日光東照宮「百物揃千人武者行列」をイメージしたという鎧武者による記念品配布も。報道関係者向けに「極上の会津プロジェクト協議会」による会津エリアの紹介も行われるという。

今回のツアーはデビュー前の新型特急車両「リバティ」の試乗体験と日光東照宮「陽明門」の見学がセットに

浅草駅を発車し、隅田川を渡る。車窓に東京スカイツリーも見える

春日部~栃木間走行中の車内では、鎧武者による記念品配布も行われた

Aコース往路の浅草~東武日光間の所要時間は1時間47分(Aコース復路とBコースの所要時間は2時間強)。東武日光駅で日光市観光協会・日光市女将の会、地元キャラクターなどによる出迎えを受け、ツアー参加者は東武日光駅からバスに乗車し、平成の大修理を終えて一般公開される日光東照宮「陽明門」を見学することになっている。

新型特急車両500系「リバティ」は4月21日のダイヤ改正に合わせて運行開始され、東武日光線・鬼怒川線への特急列車として「リバティけごん」「リバティ会津」上下各4本をはじめ、「リバティけごん」「リバティきぬ」上り1本、「リバティけごん」「リバティりょうもう」下り1本、併結運転を行わない「リバティけごん」が下り3本・上り2本(一部列車は土休日のみ運転)設定される。特急「リバティけごん」は併結運転を行う列車も含め、浅草~東武日光間を2時間弱で結ぶ。