NTTデータは3月8日、Twitter Japanとともに、両社の共同プロジェクト「#Twitter(ハッシュタグツイッター)文化研究所」を2017年3月より立ち上げ、活動を開始すると発表した。

「#Twitter文化研究所」では、Twitterが持つ膨大なデータ量やメディアのリアルタイム性と、NTTデータが持つ日本語解析エンジン「なずき」を用いた自然言語処理ノウハウやソーシャルメディア・ビッグデータの解析力を融合することで、日本国内における生活者意識を分析し、世代、地域、興味・関心等のさまざまな切り口で、生活者の「今」が分かるデータを提供する。

今回の取り組みは、Twitterの公認パートナーであるNTTデータが、Twitter上の膨大なデータの中から、特定のセグメントごとの発言を分析し、ユーザーの意識を定量的・定性的に分析したデータを提供することで、企業マーケティング活動を支援する。

Twitterデータを用いて、「20代大学生(男性・女性)のトレンド」「30代主婦の平日の過ごし方」「40代会社員(男性)の週末の趣味」など、「どのような人が」「いつ」「どのようなツイートをしているか」「どのようなツイートが拡散されているか」を定量的・定性的に分析し、企業がアプローチしたいセグメントの興味・関心や、市場の動向に合致するマーケティング戦略の基となる情報の提供を行う。

また、「若い世代とシニア世代とでリツイートされやすいメディアタイプ(写真、動画等)を知りたい」など、リツイートを分析することで、特定セグメントのユーザーが好むツイートの傾向を定量的に導き出す。これにより、「プロモーションを行う際に、どのようなツイートがアプローチしたい層に拡散されやすいか」を知ることができるという。

若者/シニア世代別リツイート傾向

今後両社は、この取り組みで得た知見を集約し、マーケティングに関する各種指標を可視化するマーケティングダッシュボードの構築等の新たなサービスの開発を行うとともに、サービス利用企業のニーズに合わせたきめ細かいサービスを提供していき、Twitter全量データを活用したサービス関連のビジネスについて、2022年までに10億円の売り上げを目指すという。