キャラクターたちがご当地をアピール! 外国人的にはどう?

ご当地のアピールにキャラクターが登場、というのは日本ではすでになじみの風景だろう。ついつい、地元のキャラクターに肩入れしたくなる人も多いはず。このように、日本では地域の活性化にキャラクターを活躍しているが、世界の人たちは日本のキャラクター文化をどう感じているのだろうか。そこで今回、日本在住の外国人20人に聞いてみた。

地域活性化にいいアイデア

・「町おこしは非常にいいことだと思います。キャラクターでもなんでも、もっともっと力を入れるべきことです。イタリアではそこまでのことはやってないと思います。郷土愛は同じくありますが」(イタリア/30代前半/男性)

・「とてもかわいく、いい印象だと思う。インドネシアには同じようなものはない」(インドネシア/30代前半/男性)

・「素晴らしいと思います。キャラクターのおかげて知名度アップの効果があると感じています」(台湾/20代後半/男性)

・「かわいいしいいと思う。韓国も最近ベンチマークしている」(韓国/30代前半/女性)

・「ドイツではあまりないですが、キャラクターとかは見る人が元気になれば、それでいいのではないでしょうか」(ドイツ/40代後半/女性)

・「効果的なPR方法だと思う。タイにはない」(タイ/30代前半/女性)

・「面白い文化で、いいと思います。ロシアにはないです。あまり地域PRをしないからです」(ロシア/30代前半/女性)

・「地域の活性化のため、キャラクターを用いるのは素晴らしいと思います。ドンドンアピールして広めるべきです。モンゴルにはそのような動きはないので、うらやましいです」(モンゴル/40代前半/女性)

・「面白い。アピール度が高い。ベトナムも同じ目的でキャラクターを用いているが多くない」(ベトナム/30代前半/女性)

・「かわいくていいと思います。キルギスにはありません」(キルギス/30代前半/女性)

文化として異質

・「日本人に向けていい作戦だろう。トルコでは売れないね」(トルコ/30代後半/男性)

・「キャラクター文化は日本文化の特徴だと思います。他の国では再現できないものです。アメリカでは、イベント等の集まりやエコに対するPRが多いです」(アメリカ/20代後半/男性)

・「キャラクター文化は面白いと思いますが、たまにはやりすぎと思う時もあります」(ウクライナ/30代前半/男性)

・「面白い文化だと思います。モロッコでは見かけません」(モロッコ/30代前半/男性)

・「エジプトには地方によってマークのようなものはありますが、キャラクターはありません」(エジプト/30代前半/男性)

・「インドではキャラクターの文化は合いません」(インド/30代後半/女性)

・「キャラクター文化は特にいいか悪いか言えませんが、日本以外ではあまりやりません。ポーランドにもないものです」(ポーランド/40代前半/女性)

子供っぽいかも

・「キャラクターは子供らしくて、真面目でないような感じが伝わります。ブラジルではキャラクターが子供向けの商品などでしか使わないと思います」(ブラジル/40代前半/男性)

・「キャラクター文化はたぶん日本だけだと思います。ギリシャではオリンピックのころに、マスコットのようなキャラクターしか見ていません。キャラクターを使うと子供っぽく見えるから、大人的な感じはしません」(ギリシャ/30代後半/男性)

・「幼いと思う。笑いたくなる」(フランス/30代前半/女性)

総評

今回の意見では、ベトナム出身者以外は母国でキャラクター文化を感じることがないという回答だった。「kawaii」という言葉が世界で浸透している今、キャラクターそのものに日本らしさを感じる外国人も多いだろう。「キャラクター=子供っぽい」というイメージが強い外国人も一定数いるようだが、「かわいい」「素晴らしい」「いい印象」と捉える外国人も増えてきているのかもしれない。

2016年で6回目を迎えた「ゆるキャラグランプリ」には、ご当地のほか企業・その他キャラクターも含め、1,421キャラクターが参加したという。今ではひとつの都道府県にずらりとゆるキャラが並んでいるくらいで、「地元にこんなキャラクターもいるんだ! 」とびっくりすることも。ご当地キャラクターから、改めて地元の魅力を発見することもできそうだ。

調査時期: 2017年1月23日~2017年2月28日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20人
調査方法: インターネット応募式アンケート

※本文とイラストは関係ありません