ザ・ドリフターズの加藤茶、高木ブー、仲本工事、志村けんが4日、都内のスタジオでフジテレビ系バラエティ特番『志村けんのだいじょうぶだぁスペシャル』(15日19:00~20:54)の収録後に取材に応じ、加藤はドリフのコントを"古典落語"と評した。

(左から) 高木ブー、仲本工事、加藤茶、志村けん

4人そろってのテレビ出演・コント披露は、2005年10月2日放送のTBS系『中居正広のテレビ50年名番組だョ!全員集合 笑った泣いた感動したあのシーンをもう一度 夢の総決算スペシャル』以来、12年ぶり。この日は、とある寝台車の乗客にふんした加藤、仲本、高木らが休んでいたところ、志村ふんするおばあさんが遅れてやってきて、大騒動に展開していくコントを収録した。

「コントやる人が少なくなってるんで、ドリフはこういうのをずっとやってたんだということを、もう一度再確認してもらおうと思って」と、今回呼びかけた志村は、ドリフのコントについて「こうなるって分かってるんだけど、毎回笑ってる。ある意味で"ベタ"なんですけど、ある程度技がないとできない」と解説。

仲本は「計算されていないようで、計算されてるんだよね。ストーリーが各人の私生活までつながっていて、長いことやってるから僕らも育つけど、見て方も同時に育ってるから、親近感があるんじゃないのかな」、高木は「私みたいな男でもグループで分担してるからコントができている」と分析した。

一方で加藤は「あんまり語れるようなもんじゃないんだけど…」と謙そんしながら、「古典落語と同じで、何回やっても面白い。この"落語"を誰が継いでいくのかというと、長さん(いかりや長介)が亡くなった後、志村がずっとやってくれてるんで、やっぱりドリフターズっていうのは、永久にあるんだなと思いますね」と期待。

この日収録したコントは、どのメンバーも手応えを感じたようで、加藤が「長さんがいなくてもできたっていうことは、もともといらなかったんじゃないかな」と毒舌を吐くと、志村は「飾りもんで置いとかないと」と、フォローと見せかけて乗っていた。

さすがに、若いころに比べると動きの衰えはあるそうだが、加藤は「年取ったらそれなりの間ってあるじゃないですか。それが生きてくるんじゃないかなと思いますね」と予告。「目標は死ぬまでやりたい」と"生涯現役"を宣言し、「死んで棺桶に入っても笑ってもらいたい。自分の棺桶の中に花火を入れてドカーンって焚いたっていう人もいたんだけど、それくらいのことをやってみたいですね」と、久々のコントで芸人魂に火がついたようだった。