エアバスは現地時間の3月2日、カナダ・イカルイトの寒冷地にてA350-1000の地上・飛行試験を実施。試験時の様子をオーロラが広がる空とともに公開している。

オーロラとエアバスA350-1000

同試験は航空機にとって最も難しい環境下での性能を確かめるもので、A350-1000は5日間、-28度から-37度までの間で変動する外気温の中で各試験を実施してきた。エアバスのフライトテストエンジニアは、「A350-1000はイカルイトの寒冷地にて地上試験と飛行試験に成功した。これは、A350XWBの成熟度と信頼性を証明してくれることだろう」とコメントしている。

A350-1000はA350XWBファミリーの中で最長となる約74m。座席数はメーカー標準仕様で3クラス366席で、航続距離は約8,000海里、エンジンはロールス・ロイス製トレントXWB-97を搭載する。なお、2016年7月下旬にロールアウトしたA350-1000試験飛行初号機は、2016年後半に初飛行を実施。初号機の引き渡しは2017年半ばを予定している。