独Vector Informatikは、複数の業界向け組み込みソフトウェアの自動テスト機能を提供する米Vector Softwareを100%子会社化したことを発表した。

今回の子会社化により、ソースコード中心のソフトウェアテストソリューションであるVector Softwareの組み込みソフトウェア用テストプラットフォーム「VectorCAST」をポートフォリオに加えることとなり、車載ECUおよび分散システム開発に向けたテストソリューションを充実させることが可能になると同社では説明している。

また、自動車市場以外の業界でも使用されていることから、そうした業界への取り組みを拡大させるために活用したいという狙いもあるようだ。

なお、90名以上が在籍するVectorCASTの営業および開発部門は、今後も米国ロードアイランド州イーストグリニッジに拠点を置き、同社の事業部門として業務を継続していく予定。すでに両社の製品をリンクさせ、統合する作業に着手しているとのことで、両社の合同チームは数年以内に自社のテスト向け製品にさらに付加価値の高い機能を追加できるようになるとしている。