NXP Semiconductorsは、コネクテッド・カー関連のサイバー脅威と潜在的な脆弱性に関するインテリジェンスの共有、トラッキング、解析のためのセキュアなプラットフォームの確立を目的に、主要な自動車メーカーによって設立された組織「Automotive Information Sharing and Analysis Center(Auto-ISAC)」に加盟したと発表した。

同社では加盟の理由について、自動車業界のためのサイバーセキュリティのベストプラクティス確立を支援するためと説明している。Auto-ISACでは、ガバナンス、リスク管理、設計段階からのセキュリティの確立、脅威検出、事故対応などの車両サイバーセキュリティの組織的、技術的側面をカバーする情報ガイド作成を概説した「Automotive Cybersecurity Best Practices Executive Summary」を発行しているほか、トレーニングを実施したり、サードパーティとの協力を推進しているという。 なおNXPでは、電子政府やバンキング・アプリケーション向けに蓄積したサイバーセキュリティ技術を提供することで、車両と外界をつなぐセキュアインタフェース、ドメインを分離するセキュア・ゲートウェイ、電子制御ユニット(ECU)間のセキュアな通信を提供するセキュア・ネットワーク、コネクテッド・カーの全機能を管理するセキュア・プロセッシング・ユニットといった4レイヤの保護に向けた取り組みを加速させていくとコメントしている。