ジャストシステムは3月1日、マーケティングリサーチに関する情報サイト「MarketingResearchCamp」で2016年に4回実施したECサイトに関する調査結果から、20歳以上の消費者の意向をまとめ直し、その内容を『ECサイト消費者動向調査【2016年総集編】』として発表した。

それによると、ECサイトで、1カ月に1回以上、買い物をしている人がメインで使用している端末は「PC」が66.6%、「スマートフォン」が28.4%だったという。しかし、20代女性に限ってみると、メインで使用している端末は「スマートフォン」(69.6%)で、「PC」(25.9%)を大きく上回っている。

買い物をしている人がメインで使用している端末

一方、同年代である20代男性は、「スマートフォン」をメインで利用する人は34.2%にとどまり、大きな男女差が見られたという。また、同じ女性であっても、50代女性は、「スマートフォン」をメインにしている人は12.6%で、「PC」は86.5%とPCの利用が圧倒的に多い。

商品を探すときに重視する情報は、1位は価格で75.7%、2位は送料の61.8%で、以下、レビューが42.2%、商品説明が23%、商品写真が16.5%と続く。

商品を探すときに重視する情報

年会費を支払うことで、送料無料などの特典が受けられる「会員サービス」については、20代の32.7%、30代の21.8%、40代の20.3%、50代の15.1%が「利用したい」と答え、年齢が若いほど利用意欲が高い結果となったほか、性別に見ると、男性の28.9%が「利用したい」と答えたのに対し、女性は15.5%だったという。

ECサイトからのお知らせは「メルマガ」で受け取っている人が最も多く(69.7%)、20代は57.9%、30代は65.2%、40代は73.4%、50代は82.4%だったという。

ECサイトからのお知らせを受け取る方法

メルマガが購入のきっかけになる割合は、きっかけになることが多い(12.4%)と、どちらかというときっかけになることが多い(31.9%)をあわせると44.3%。ただ、割合的には、どちらともいえないが35.9%で最多となっている。

お知らせを「SNS」で受け取っている人は、20代が33.5%、30代は21.0%、40代は13.3%、50代は8.6%、「プッシュ通知」は20代が34.5%、30代は21.0%、40代は13.7%、50代は8.6%だったという。

また、ECサイトで購入前に不明点や確認したいことがあったとき、チャット形式で問い合わせできるチャット接客サービスを「利用したことがある」人は16.8%で、20代は26.3%に利用経験があったのに対し、30代は17.5%、40代と50代は11.7%だったという。

「今後利用してみたい」人の割合は33.9%で、その理由としては「メールだと、返事が来るまでの待ち時間が長いから」(57.4%)が最も多い回答だという。

ECサイトが提示する「この商品を見た人が買った商品」「この商品と同時購入されている商品」など、関連商品の情報をチェックしている人は53.0%でそのうち、関連商品の提示によって、「目的の商品とともに、関連商品も購入したことがある」人は43.6%だったという。