JR草津線のラッピング列車「SHINOBI-TRAIN」が25日から運行開始され、運行記念セレモニーや特別貸切列車の体験試乗会などのイベントが開催された。貴生川駅でJR草津線と接続する信楽高原鐵道も、同日から「SHINOBI-TRAIN」の運行を開始した。

JR草津線のラッピング列車「SHINOBI-TRAIN」がデビュー

JR草津線「SHINOBI-TRAIN」は113系1編成(L6編成。1号車からクハ111-7754・モハ112-7704・モハ113-7704・クハ111-7704)を使用し、フルラッピングによる「黒ベースの車体で、忍者のシルエットに流線模様が施された躍動感溢れるデザイン」となった。JR草津線利用促進プロジェクトチーム(滋賀県と草津市、栗東市、甲賀市、湖南市、日野町、三重県伊賀市で構成)が10~11月に実施した「『SHINOBI-TRAIN』デザイン草(そう)選挙」で、投票した2,019人のうち最多となる581票を獲得したデザインをラッピングした。

初運行となった2月25日、草津駅で運行記念セレモニーが行われた。113系「SHINOBI-TRAIN」は9時2分頃、1番線ホームに入線。"忍者列車"のデビューにちなみ、滋賀県知事の三日月大造氏をはじめ、忍者の衣装で出席する関係者も多かった。JR西日本「ICOCA」マスコットキャラクター「カモノハシのイコちゃん」、草津市公認マスコットキャラクター「たび丸」もセレモニーに登場。テープカットや車内の内覧などが行われた後、9時52分頃、出発合図とともに「SHINOBI-TRAIN」が発車し、貴生川・柘植方面へ向かった。

JR草津線「SHINOBI-TRAIN」の運行記念セレモニーが草津駅で行われた

信楽高原鐵道「SHINOBI-TRAIN」(SKR310形)は車両ごとに緑・紫をベースとしたデザインに

この日の草津線「SHINOBI-TRAIN」は特別貸切列車として草津~柘植間を走行した。往路(草津発柘植行)では沿線市町の小学生らが体験乗車し、復路(柘植発草津行)では日帰りツアー客160名が乗車したという。草津線の各駅で歓迎イベントも行われ、貴生川駅では信楽高原鐵道ラッピング列車の歓迎イベントも同時開催された。

信楽高原鐵道の「SHINOBI-TRAIN」は信楽駅9時46分発・貴生川駅10時9分着の列車でデビュー。SKR310形2両を使用し、SKR311号車に緑、SKR312号車に紫をベースとしたフルラッピングを施した。JR草津線の車両と共通するデザインとしつつ、「甲賀忍者と信楽たぬきのコラボ」をテーマに忍者とたぬきを随所に散りばめた。特別なしかけもあり、SKR311号車・SKR312号車の各車両に1体ずつ黄金色の忍者が隠されているとのこと。

JR草津線の113系「SHINOBI-TRAIN」外観・車内