CP+2017のSynologyブースは、CP+2017というイベントの中では一風変わった展示。高機能・高性能なNASキットで知られるSynologyは、いわば「写真の保存」に特化したアピールを行っていた。ミニセミナーも開催され、シチュエーションに合わせたNASの利用や、CP+2017の会期中に公開されたNAS用の新OS「DSM 6.1」の注目機能である「USB Copy2.0」を解説した。

Sylonogyブース。NASのみを展示していたのは、CP+2017ではここだけ

製品も豊富に展示。右上の白いものが、日本でもっとも売れているというNASキットの「DS216j」

世界最大のNASメーカーであるSynologyが、CP+に参戦。デジタルカメラのユーザーにとっては、日々の確実なバックアップ、必要なときに写真を参照できる環境は大切だ。その回答の一つとして、SynologyのNASに加わった新機能がある。

PCを使ったメモリカードのバックアップ、および写真の分類には、複数のステップが必要だ。しかし、SynologyのNAS用OS「DSM 6.1」が備える「USB Copy2.0」機能なら、NAS本体のUSBポートにSD/SDHC/SDXCリーダー/ライター(とメディア)を差し込むだけでよい。メディアに記録された写真を自動的にNASへコピーし、日付ごとに自動分類をしてくれる。設定はメディアごとに行えるので、手間がかからない。

撮影した写真を記録したメディアをPCでバックアップする場合、これくらいの手間がかかる

新機能「USB Copy2.0」では、SD/SDHC/SDXCリーダー/ライターにSD/SDHC/SDXCカードを入れてNASに接続。すると自動で、写真のコピーと日付分類を行う

実演デモ。最初に保存先などを設定するだけで、あとは自動コピーされていた

画像管理モジュール「PhotoStation」を見ると、日付ごとに分類されているのがわかる。Webブラウザで管理できるほか、スマホ用アプリも用意されている

なお、CP+2017の初日はまだ一般には利用できないβ版として紹介していたが、初日の夜にDSM 6.1が正式公開された。DSM 6.1に対応したSynologyのNAS製品を使っていれば、誰でもUSB Copy2.0を利用できる。