米MicrosoftがWindows 10の「メール」と「カレンダー」をアップデートし、優先 (Focused)受信トレイやメンション(Mentions)、カレンダーイベントのカラーカテゴリー分けなどを追加する。新機能はOutlook.comとOffice 365アカウント向けに数週間の内にロールアウトされ、他のサービスアカウントへの拡大も計画しているという。

優先受信トレイは、ユーザーが重要なメールを確認し損なわないように自動分類する機能。すでにモバイルアプリ版のOutlookで実現している。Windows 10のメールでは、受信トレイにおいて優先トレイとその他のトレイの2つのタブを切り替える。分類は、ユーザーの日頃のメールのやり取りやメールの内容から判断され、さらにユーザーが手動で優先トレイとその他のトレイの間でメッセージを移動させることで分類の精度が高まる。優先受信トレイが不要な場合は、設定でオン/オフを切り換えられる。

メンションは、メッセージに関してアクションしてもらいたい人を目立たせるタグ機能。メッセージ本文で@を入力すると、よく連絡する人たちのリストが現れるので、その中から選ぶと、その人の名前が青いハイライトで表示される。その人がメールのやり取りに含まれていなかったら、自動的にメールの宛先(to: )に追加される。メンションの@シンボルは受信トレイのメッセージリストにも表示され、またフィルターして自分へのメンションが付いたメールだけに絞り込んで確認することもできる。

カレンダーのカラーカテゴリーは、同じカテゴリーのイベントを色分けして関連付けられる機能。たくさんのイベントが並んでいてもカレンダーが見やすくなる。また、Bingからロケーションが提案され、ワンクリックでPeopleアプリの情報にアクセスできるなど、他のアプリやサービスとの連係が強化される。

他にも、メールアカウントに連動して、受信メッセージから旅行関連のスケジュール(航空券、ホテルなど)や宅配便などの情報をカレンダーに追加できる。カレンダー上で詳細はカードサマリー形式で表示される。追加のカレンダーにInterestingカレンダーが加わる。Bingが提供する機能で、プロスポーツの試合スケジュールやTV番組の予定などをカレンダーに表示できる。