朝日生命保険は2月20日、顧客の多様なニーズに対応するため、全国約1万2千人の営業職員が顧客へのプレゼンテーションや各種手続に使用している営業用PCを、2018年1月からリプレースすると発表した。

新たに導入するタブレット端末

今回、発表した計画では、10.1型タブレットPCは富士通および富士通クライアントコンピューティングが、デザイン・使いやすさ・信頼性・セキュリティを考慮し、開発した。導入により、顧客からの照会・要望に対する迅速な対応を可能とするとともに、時間や場所を問わず契約の手続ができるようにするなど、顧客ニーズに対応できる仕組みを実現するという。

また、顧客情報保護の強化に向けて、遠隔データ消去機能に加え、手のひら静脈を使った小型のスライド式静脈認証機能を搭載。さらに、タブレットPCのリプレースに伴い、営業所で利用する次期カラー・プリンタとして、大型フルカラー・タッチパネル「MultiLink-Panel」を搭載したリコーの「RICOH SP C841」を採用する。

小型スライド式静脈認証センサー

大型フルカラー・タッチパネル「MultiLink-Panel」

従来は書面で行っていた新契約手続を電子化して手続きをシンプル化すると同時に、契約成立までの日数を短縮。加えて、タブレットPCのセキュリティ性能を強化することで、顧客情報を一時的にタブレットPCへの保存を可能としている。

これにより、ホスト・コンピュータと通信しなくても新契約手続きが可能なため、時間や場所を問わずに契約できるようになるとしている。2019年1月には保全・支払請求などの手続も電子化し、即時性を高め顧客の利便性向上を実現するという。

さらに、インターネット経由で出力機器の状態や利用状況を常時監視するリコーのリモート管理サービスである「@Remote(アットリモート)」の利用により、消耗品の自動配送および機器故障時の自動通報に対応。

加えて、印刷した帳票をプリンタ内で中綴じステープル(製本化)して出力するフィニッシャーを継続して採用することで、募集資料を印刷する際に誤って他の帳票が混入することや、募集資料の不備を無くすことが可能になるとしている。

これにより、機器の運用管理を含めた印刷関連業務の効率化を図り、顧客へのスピーディな提案を可能していく。