ボーイングは現地時間の2月17日、787ドリームライナーファミリー3機目の派生機となる 787-10ドリームライナーをボーイング・サウスカロライナで披露した。ノースチャールストン工場で開催された式典には何千人もの従業員が参加し、ドナルド トランプ米大統領とヘンリー マクマスター サウスカロライナ州知事が出席した。

披露された787-10

787-10はボーイング サウスカロライナのみで製造されており、現在は数週間後に予定されている初飛行の準備を進めている。

ボーイング民間航空機部門社長兼CEOであるケビン マカリスター氏は、「クラス最高の高効率を誇るこの航空機は、サウスカロライナと世界中に広がるボーイングのチームメートとサプライヤー、そしてコミュニティパートナーによる長年にわたる熱意と尽力がもたらした成果です。ローンチカスタマーのシンガポール航空をはじめとするお客さまには、この787-10が機材運用にいかに寄与するか、ご満足いただけるでしょう。同機が飛ぶ姿を見るのを、今から心待ちにしています」とコメントしている。

ノースチャールストン工場で式典を実施

787-10は2018年に初納入予定で、現在までに世界の9社から149機を受注。ANAは2015年3月に787-10を3機正式発注し、国内航空会社では初導入となる。787-10は3機の787ドリームライナーファミリーの中で最長の胴体を備え、787-9の胴体を5.5m延長したモデル。787-10は787ファミリーの優れた乗り心地と長距離路線の運航を実現し、燃料効率性とCO2排出量の点では競合機種と比較して最大10%優れている。

787-10は787-9の胴体を5.5m延長

787ファミリーは2011年の運用開始以来、全世界の530路線に就航し、累計で1億4,000万人以上の搭乗客を運んでいる。その間に節減できた燃料消費量は、推定590万tにのぼるという。

787-10は2018年に初納入予定