京王電鉄は2月22日より、大田区蒲田において鉄道業界では初となる合法の一棟まるごと民泊マンション「KARIO KAMATA(カリオ カマタ)」をオープンし、民泊事業に参入する。これに伴い、2月15日から宿泊予約の受付をスタートした。

民泊マンション「KARIO KAMATA(カリオ カマタ)」

これは、大田区国家戦略特別区域外国人滞在施設経営事業(特区民泊)として、大田区から特定認定を受けて行う事業で、鉄道会社が事業主体となる初めての取り組みとなる。京王不動産が運営・管理し、インテリアデザインはリビタが担当。宿泊予約は公認民泊仲介サイト「STAYJAPAN」で受け付けている。

KARIO KAMATAの客室内一例

同事業をスタートするにあたり、2015年12月に出資した合法民泊を推進する百戦錬磨と連携。京王グループの不動産事業やホテル運営事業ノウハウと、百戦錬磨の子会社(とまれる)が運営する民泊の予約仲介サイトなど、相互の民泊関連業務の強みを生かしながら、さらに増加傾向にある訪日外国人や国内の多様化する宿泊ニーズに合法で良質な民泊として応えていくとしている。

KARIO KAMATAの客室内一例

物件の特徴として、羽田空港や品川駅へのアクセスがよく、国内外の広範な出張・観光需要が期待できる交通の利便性が高いエリアに展開。また、ファミリー層やグループ利用など、多様なニーズに対応した6泊7日以上の中長期滞在者向け施設となる。

「KARIO KAMATA(カリオ カマタ)」の住所は東京都大田区蒲田4丁目27-4で、京急蒲田駅から徒歩4分、または、JR蒲田駅から徒歩7分となる。敷地面積は148.69平方メートル(44.97坪)、延床面積578.39平方メートル(174.96坪)、鉄筋コンクリート造地下1階地上6階で、全14室(3タイプ)となる。

全14室(3タイプ)の概要

宿泊料は、税別1万1,000円(1K/25平方メートル、定員3人)、税別2万円(1LDK/42平方メートル、定員4人)、税別2万1,000円(2DK/48平方メートル、定員5人)。フリーWi-Fiやシステムキッチン、エアコン、浴室乾燥機、TV、冷蔵庫、電子レンジ、ケトル、掃除機、アイロン、ドライヤー、調理器具、食器、タオル等を備えている。

事業概念図

今後も法整備の状況を踏まえ、地域住人とも連携しながら、同件のような一棟まるごと民泊マンションを核とした民泊のエリア展開を構想。京王沿線における空き家対策やまちづくりにも活用し、沿線のさらなる活性化を図っていくとしている。