eSecurity Planetに2月15日(現地時間)に掲載された記事「Over 75 Percent of Ransomware Comes from Russian Speakers - eSecurity Planet」が、Kaspersky Labが発表した調査結果を基に、2016年にランサムウェアの攻撃を受けたユーザーが1,445,000人を超えると伝えた。Kaspersky Labが発見された60個のランサムウェアのうち、少なくとも47個がロシア語を話すサイバー攻撃者によって開発されたものだったという。

Kaspersky Labの調査結果

ランサムウェアはファイルやディスクを暗号化し、復元して欲しい場合は身代金を支払うようにユーザーに要求するタイプのマルウェア。要求される身代金を支払ったとしてもファイルやディスクが復元される保証はなく、セキュリティファームや関連機関は身代金を支払わないように呼びかけている。しかし、過半数の組織が身代金の要求に応じていることも調査結果から明らかにされている。

サイバー攻撃者はランサムウェアが収益の見込める方法であると見なしており、ランサムウェアを使った攻撃は増加傾向にある。ランサムウェアに対処するには、失われては困るデータを複数の異なる方法でバックアップを取っておくなどの方法が有効とされている。