ワコムは、データベース型電気設計専用CAD「ECAD DCX」シリーズから、70万円という低価格を実現した「ECAD DCX Standard」を発売すると発表した。発売開始は2月24日。

このたびワコムから発売される「ECAD DCX Standard」は、さまざまな産業機器の制御装置や受配電設備の設計用途に適した、データベース型電気設計専用CAD「ECAD DCX」シリーズに新たに追加された、70万円のエントリーモデル。

同シリーズの従来製品である「ECAD DCX Premium」や「ECAD DCX Professional」は、電気設計から製造までのプロセスで発生するミスを削減し、全体的な効率化を実現しているが、このたび発売される「ECAD DCX Standard」は、電気設計で使用する機能に絞ったことで設計工程の効率化を実現しながらも、同シリーズで最も購入しやすい「70万円」という低価格を実現している。

今回、新たに電気設計の効率化に絞った「ECAD DCX Standard」が追加されたことで「ECAD DCX」シリーズのラインナップは3つとなり、電気設計と製造における配線プロセスの効率化を実現する「ECAD DCX Professional」(100万円)や、仕向け地ごとに異なる仕様の管理が必要となる大規模プロジェクトまで対応した「ECAD DCX Premium」(120万円)と合わせて、ユーザーの設計・製造の規模や要望に合わせた費用対効果の高いライセンスを組み合わせられるようになった。

さらに、これまで実施していた導入時のデータベース構築を支援するコンサルティングメニューに加えて、初期環境の構築にリソースを割くことが困難なユーザー向けに、4月より新たなトレーニングコース「クイックスタートコース(仮称)」を拡充するなど、ユーザーの要望や体制に合わせた支援体制を準備しているということだ。なお、「ECAD DCX Standard」と同時に、3次元空間での配置検討と配線測長が可能となるオプションも発売される。