ルネサスエレクトロニクス(ルネサス)は、Linux OSの普及を支援する非営利団体「Linux Foundation」の協業プロジェクトとして2016年4月に発足した「Civil Infrastructure Platform」(以下CIP)プロジェクトに参画したことを発表した。

今回、ルネサスが参画を発表したCIPプロジェクトは、Linux OSの普及をサポートする非営利団体Linux Foundationの協業プロジェクトとして2016年4月に発足した、社会インフラ向けに産業グレードのオープンソースソフトウェア基盤を提供するプロジェクト。半導体メーカーとしての同プロジェクトへの参画は初めてとなる。

ルネサスは今後、このプロジェクトの活動を進め、産業用組み込み機器を支えるOSS基盤の実現を目指すとともに成果となる産業グレードのLinuxを、RZ/Gシリーズをはじめとする産業用組み込みプラットフォームに展開し、信頼性の高い産業機器のスマート化を加速することを支援していくという。

今回の件に関して、Linux Foundationの最高執行責任者・Mike Woster氏は、次のように述べている。「ルネサスはこれまでLinux Foundationのゴールドメンバーとして活動し、また車載システム向け協業プロジェクトであるAutomotive Grade Linux(AGL)にもプラチナメンバーとして参画するなど、Linux関連のオープンソース開発に貢献してきました。今回、CIPプロジェクトに参加することで、ルネサスは社会インフラや産業機器が直面する課題を解決し、また信頼性が高い社会インフラシステムを支えるOSSの開発に取り組むことにより、業界をリードする実績をもたらすことでしょう。」