グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ(大阪府大阪市北区)では4月2日まで、「ビアトリクス・ポター 生誕150周年 『ピーターラビット展』」を開催している。

ビアトリクス・ポター 《ピーターの素描》 英国ナショナル・トラスト所蔵

「ピーターラビット展」ポスター

同展は、「ピーターラビット」シリーズの作者、ビアトリクス・ポターの生誕150周年を記念し開催される、国内最大規模の展覧会。

ビアトリクス・ポターは1866年7月、ロンドンで誕生。幼少期から動物や植物のスケッチが大好きだったというビアトリクスは、避暑地として家族と訪れた湖水地方の豊かな自然に出会い、生涯魅了され続けたという。彼女の自然への深い愛情とまなざしは、ピーターラビットシリーズの世界観に色濃く反映されている。後年ビアトリクスは絵本作家として得た収入をもとに、念願だった湖水地方に移り住み、自然保護活動の先駆者、農場経営者としても活躍したという。

同展では、英国ナショナル・トラストが所蔵する貴重な絵本の自筆原画やスケッチ、ビアトリクスの愛用品など200件以上の作品・資料が出品され、そのほとんどが日本初公開となる。社会で女性が活躍するのが難しかった当時、強い意志と才能で時代を切り拓いたビアトリクスの人生に焦点をあてながら、『ピーターラビットのおはなし』の原点や絵本シリーズの世界を展観するものとなる。

会場は、3つのチャプターで構成。CHAPTER 1では、世界中で愛されている「ピーターラビット」はどのように生まれたのか、その誕生ストーリーに迫る。

ビアトリクス・ポター 《私家版『ピーターラビットのおはなし』初版》 英国ナショナル・トラスト所蔵

ビアトリクス・ポター 《私家版『ピーターラビットのおはなし』表紙絵》 英国ナショナル・トラスト所蔵

CHAPTER 2では、水彩で描かれた直筆原画を中心に、動物たちが繰り広げるのどかでユーモラスな絵本シリーズの世界を紹介。なかでも『ピーターラビットの暦:1929』の原画はすべて初来日となる。

ビアトリクス・ポター 《『ベンジャミン バニーのおはなし』挿絵》 英国ナショナル・トラスト所蔵

ビアトリクス・ポター 《『ベンジャミン バニーのおはなし』挿絵》 英国ナショナル・トラスト所蔵

ビアトリクス・ポター 《『ピーターラビットの暦:1929』挿絵(2月)》 英国ナショナル・トラスト所蔵

CHAPTER 3では、絵本作家だけでなく、多彩な顔を持ったビアトリクスの人物像を紹介する。

《ピーターラビット:ナーサリー・ウェア・コレクション》 英国ナショナル・トラスト所蔵 (C)The National Trust/Robert Thrift

《シュタイフ社のピーターラビットのぬいぐるみ》 英国ナショナル・トラスト所蔵 (C)The National Trust/Robert Thrift

デルマー・バナー 『晩年のビアトリクス・ポターの肖像画』 英国ナショナル・トラスト所蔵 (C)The National Trust/Robert Thrift

同展のオフィシャルサポーターは、俳優・アーティスト・映画監督として活躍中のディーン・フジオカ氏が担当。英国・湖水地方を実際に訪れてビアトリクス・ポターの創作の足跡をたどり、その息吹をゲストに届ける。会場では音声ガイドのナビゲーターとして、英語も交えながら同展を案内する。

また期間中は、「ピーターラビット グリーティング」や、「展覧会監修者のギャラリートーク」、「ピーターラビット展 de 街コン in グランフロント大阪」などのイベントも実施する。

会期は、2月11日~4月2日(2月19日は休館)。会場はグランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル イベントラボ(大阪府大阪市北区大深町)で、入り口は1階カフェラボ横にある専用入り口となる。開館時間は10時~18時(最終入館は17時30分まで)。入場料(税込)は一般1,300円、高校・大学生1,000円、小・中学生600円。未就学児童は入場無料。

※作品は全て英国ナショナル・トラスト所蔵

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