トーマツは2月14日、仮想通貨取引及びブロックチェーン技術を基礎とする決済取引に対するFinTech監査推進チームを設立したと発表した。

同社では、2016年6月の資金決済法の改正に伴い仮想通貨取引が活発化することが予想されるため、仮想通貨の基礎技術であるブロックチェーンに対応する監査体制の構築が必要と考え、FinTech監査推進チームを設立したという。

FinTech監査推進チームは、金融機関の監査経験者、大手金融機関での決済システムに精通した者、及び仮想通貨の基礎技術であるブロックチェーン技術に詳しい技術者で構成され、仮想通貨取引を行う企業及び仮想通貨交換業者に対する仮想通貨取引に係る監査手続の開発に加え、同取引に必要とされる内部統制についてもアドバイスを行うという。

また、仮想通貨取引以外の領域へのブロックチェーン技術の適用に関しても、監査対応を可能とすべく開発を進める。

ブロックチェーン技術は、将来的にはスマートコントラクトによる取引や課金の自動化、さらにはIoT技術により収集された情報のデータベース化等にも利用されることが想定され、これらは監査環境を劇的に変化させることが予想されるという。