電通の電通総研メディアイノベーション研究部は2月13日、「若年層のSNSを通じたビジュアルコミュニケーション調査」の結果を発表した。調査は2016年4月~11月、首都圏在住の17~21歳男女15名を対象にインタビュー、全国の15~34歳男女1,600名を対象にインターネットで行われた。

「ほかのユーザーの写真・動画の影響で『した』『したい』と思った行動」

調査の結果、1日あたりユーザーが「いいね!」を押す平均回数は、Facebookでは9.3回、Instagramでは10.3回。ファッションやセレブリティーといったビジュアルが鍵を握るテーマにおいては、若年層ではネット検索よりもSNS検索を利用する傾向があった。

また77.6%、およそ4人に3人がSNSのほかのユーザーの写真・動画(ビジュアルコミュニケーション)の影響で何らかの購買/消費を行ったことがあると回答。

SNS の発信モチベーションは、1位「自分自身の体験のストック」、2位「つながり、コミュニケーション」、3位「生活のアピール/演出」だった。

調査では、動画世代のスマホユーザーを読み解くキーワードを「ES: Ephemeral/Short」(一定時間後に消えてしまう動画や短めの動画で発信のハードルを下げて、手軽に動画のシェアを行う)、「M: Moru」(自分の姿や日々の体験を加工アプリで盛ってコンテンツ化する)、「L: Live」(「いま」にフォーカスした情報発信を SNS 上のライブ配信で行うことを好む)からなる「ES-M-L(エス・エム・エル)」と分析している。