『アイドルマスターSideM』の2ndライブ「THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ~ORIGIN@L STARS~」が2017年2月11日~12日、千葉・幕張メッセイベントホールで開催された。今回は2日目に開催された[Brilliant Side]の模様を紹介しよう。

<初日公演の様子はこちら>

2日目の[Brilliant Side] にはDRAMATIC STARS [仲村宗悟(天道輝 役)、内田雄馬(桜庭薫 役)、八代拓(柏木翼 役)]、Beit[[梅原裕一郎(鷹城恭二 役)、堀江瞬(ピエール 役)、高塚智人(渡辺みのり 役)]、W[山谷祥生(蒼井享介 役)、菊池勇成(蒼井悠介 役)]、S.E.M[伊東健人(硲道夫 役)、榎木淳弥(舞田類 役)、中島ヨシキ(山下次郎 役)]、Cafe Parade[狩野翔(神谷幸広 役)、天﨑滉平(東雲荘一郎 役)、古川慎(アスラン=ベルゼビュートII世 役)、児玉卓也(卯月巻緒 役)、小林大紀(水嶋咲 役)]、THE 虎牙道[寺島惇太(大河タケル 役)、小松昌平(牙崎漣 役)、濱野大輝(円城寺道流 役)]、もふもふえん [矢野奨吾(岡村直央 役)、古畑恵介(橘志狼 役)、村瀬歩(姫野かのん 役)]が出演。そして、2日目のみのスペシャルアクトとしてユニット・Jupiterより、松岡禎丞(御手洗翔太 役)が出演した。

理由(ワケ)あって、アニメ化! ティザービジュアル公開

ティザービジュアル

今回のイベントのクライマックスでは、アニメ『アイドルマスター SideM』制作決定が発表された。前日と同じく『アイドルマスターSideM』の100万ダウンロード達成や、新ゲームアプリ『LIVE ON STAGE!』開発中の情報が報告された後、315プロダクションのパッションあふれる社長・斎藤孝司氏が呼びこんだのは、もちろん「アイドルマスター」シリーズ総合プロデューサーの坂上陽三氏だ。坂上氏が示す『SideM』の未来として上映されたPVに登場したのは「理由(ワケ)あって、アニメ化!」の文字。待望の吉報に、会場はこの日一番の熱狂に包まれた。今回初報として公開されたのは、アニメのタッチでDRAMATIC STARSを描いたアニメーションビジュアル。スタッフの詳細や新たなビジュアルなどの続報は、3月15日に仲村宗悟、内田雄馬、スペシャルゲストらが登場するニコニコ生放送特番「公開ニコニコ生放送 アニメ化記念! アイドルマスターSide<~315の日スペシャル~」で公開されるとのことだ。

2日目のライブはファーストライブ経験者が多く、後ろにアニメなどの新発表が控えていることもあってか、Beitの「スマイル・エンゲージ」から、ファーストブロックラストのS.E.M「∞ Possibilities」まではほぼノンストップといってもいいぐらいテンポの良い構成。「スマイル・エンゲージ」で3人の王子が住まうお城を映し出していたスクリーンが、ステージの上からパチンと指を鳴らした瞬間に喫茶店「Café Parade」の背景に早変わりするといった感じで、曲間のムダを切り詰めてめくるめく時間を畳み掛けていく。個性のデパートCafé Parade、かわいさに特化したもふもふえん、切れ味鋭いダンスで躍動するW、武道の動きを取り入れダンスだけで魅せる虎牙道……とそれぞれの強い個性が次々と飛び出してくる。

中盤、八代の「約束はドリーミングフライト」から始まるソロソングパートは、ショートバージョンのメドレー形式で。ソロ曲がないメンバーは各曲にダンサーとして参加しており、小林大紀の「フェイバリットに踊らせて」には、伊藤と榎木が参加。花束を差し出す伊藤を袖にした(小林演じる)咲ちゃんが、今度は肩をだいてエスコートしようとする榎木に強烈なビンタ! といった、歌の世界を表現する寸劇めいたショーを見せた。マントをまとった古川が眷属たちを従えた「我が混沌のサバト・マリアージュ」、中島ヨシキが大人の表現を見せた「GOLD ~NO.79~」、そして天空を舞う鷹のような誇り高さを感じさせる梅原の「Flying Hawk」と、それぞれがソロでしか味わえない極上の個性を見せてくれた。

後半戦は、JupiterとWのコラボソング「カレイド TOURHYTHM」からスタート。元は5人で歌う楽曲だが、今回はJupiterを代表する松岡と、Wの菊池、山谷による3人で歌うスペシャルバージョンだ。この日限りのレアなトリオバージョンだが、Wの2人の躍動するダンスに引っ張られて動きで魅せるユニットのイメージが強くなる。息を切らせながら華麗に踊りきった松岡は「次はJupiterも全員揃った6人、いや5人で!」と清々しく宣言していた。もうひとつのコラボ曲、「エウレカダイアリー」では、BeitとS.E.Mが揃いの衣装でひとつのユニットとして歌った。伊東と中島の強烈な個性で畳み掛けた後に堀江の清涼なハイトーンがつながると、個々のユニットとはイメージがかなり変わるのが面白い。それ以外にも、もふもふえんが「もっふ・いんざぼっくす」でステージ上に用意したプレゼントボックスから、続くステージに立つS.E.Mの先生たちが飛び出してくるサプライズがあったりと、前後にもつながりがある変化に富んだセットリストは飽きることがなかった。

そんな綺羅星のごとき楽曲の数々のラストを受けたのは、DRAMATIC STARSの「STARLIGHT CELEBRATE!」。初日の開幕を飾った楽曲が、2日目のラストに配置されるとガラリとパフォーマンスのイメージが変わる。クライマックス、3面のスクリーンには仲村、内田、八代が別々に登場。3人がスクリーン上に大きく描いた星は黄金に輝き、それらがひとつになったところに2ndライブのロゴが浮かび上がる。星々を束ねた「ORIGIN@L STARS」が光り輝く演出はまぶしいほどに鮮烈だった。

アニメ化が発表された後、集まった23人は口々にアニメ化の喜びを語り合った。締めの挨拶では梅原がさらりと見せた仲間への感謝に高塚が号泣したり、古川が「家族になってくれてありがとうございます」と客席に感謝を捧げたりとウェットになった場面もあったが、アイドルたちの挨拶はどこか晴れやか。伊東が先生として「何人か泣いているけど、顔を上げなさい。これからたくさん会う機会が増えます」と諭した通り、新作ゲームやアニメ、全国を巡るツアーといった「明日」が約束されているからこその、明るい締めくくりだった。

アンコールのラストナンバーは「Beyond The Dream」。曲の中で自由に動き回りながら、カフェパレともふもふえんが抱き合い、S.E.MとBeitが肩を組み楽しそうに歌う。全員が階段に座って記念撮影したかのような一枚の絵は、忘れられない光景になりそうだ。46人が協力して夢のライブを乗り越えた時、その向こうには新たなゲーム、新たなアニメとの出会いという、まだ見ぬ物語が待っていた。

「THE IDOLM@STER SideM 2nd STAGE ~ORIGIN@L STARS~」2日目セットリスト

M-01 : Beyond The Dream / 全員
M-02 : スマイル・エンゲージ / Beit
M-03 : Café Parade / Café Parade
M-04 : うぇるかむ・はぴきらパーク! / もふもふえん
M-05 : VICTORY BELIEVER / W
M-06 : DRAMATIC NONFICTION / DRAMATIC STARS
M-07 : 強く尊き獣たち / THE 虎牙道
M-08 : ∞ Possibilities / S.E.M
M-09 : 約束はドリーミングフライト / 八代拓 (柏木翼 役)
M-10 : フェイバリットに踊らせて / 小林大紀 (水嶋咲 役)
M-11 : Piece Montee / 天崎滉平 (東雲荘一郎 役)
M-12 : 我が混沌のサバト・マリアージュ / 古川慎 (アスラン=ベルゼビュートII世 役)
M-13 : GOLD ~NO.79~ / 中島ヨシキ (山下次郎 役)
M-14 : Flying Hawk / 梅原裕一郎 (鷹城恭二 役)
M-15 : カレイド TOURHYTHM / Jupiter 松岡禎丞 (御手洗翔太 役)
M-16 : エウレカダイアリー / Beit & S.E.M
M-17 : もっふ・いんざぼっくす / もふもふえん
M-18 : Study Equal Magic! / S.E.M
M-19 : À La Carte FREEDOM♪/ Café Parade
M-20 : Pleasure Forever / W
M-21 : Fun! Fun! Festa! / Beit
M-22 : サ・ヨ・ナ・ラ Summer Holiday / S.E.M
M-23 : MOON NIGHTのせいにして / DRAMATIC STARS
M-24 : 情熱...FIGHTER / THE虎牙道
M-25 : 思いはETERNITY / Beit
M-26 : LEADIND YOUR DREAM / W
M-27 :STARLIGHT CELEBRATE! / DRAMATIC STARS
M-28 : DRIVE A LIVE / 全員
【Encore】
EC-01 : Beyond The Dream / 全員

(C)BNEI/PROJECT SideM