観光庁は2月7日、「訪日外国人旅行者の国内における受入環境整備に関するアンケート」の結果を発表した。調査時期は2016年8月~10月、調査場所は成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港を中心とした空港・港湾等、有効回答は訪日外国人旅行者5,332人。

ネット環境、言語、お金の問題など

旅行中に困ったことを尋ねたところ、「施設等のスタッフとのコミュニケーションがとれない」が32.9%で最も多く、以下、「無料公衆無線LAN環境」が28.7%、「多言語表示の少なさ・わかりにくさ(観光案内版・地図等)」が23.6%、「公共交通の利用」が18.4%、「両替」が16.8%、「クレジット/デビットカードの利用」が13.6%と続いた。一方、「困ったことはなかった」は30.1%となった。

旅行中に困ったこと(全体)(出典:観光庁Webサイト)

施設スタッフとのコミュニケーションで特に困った場所を聞くと、都市部(東京・名古屋・京都・大阪)では「飲食・小売店」(23.1%)、「鉄道駅・ターミナル」(12.2%)、都市部以外では「飲食・小売店」(18.2%)が多かった。

多言語表示で特に困った場所をみると、都市部では「飲食・小売店」(21.5%)、「鉄道駅・ターミナル」(11.6%)、都市部以外では「飲食・小売店」(17.2%)が上位にランクイン。コミュニケーションと同様に「飲食・小売店」で困ったケースが多いことがわかった。

無料公衆無線LANを利用できなかった場所は、「鉄道車内」が24.7%で最多。次いで「バス」が19.5%、「鉄道駅構内」が18.2%、「城郭・神社仏閣」が17.4%となった。無料公衆無線LANの利用に関する不満としては、認証や利用登録など利用の手続きに関するものが多かった。