「魚類全般」が3位にランクイン。主食に主菜、副菜、そして汁物がそろったバランスよい食事を毎食食べられるのが理想だ

医療従事者は人々の健康を見守りサポートする立場であるため、やはり健康に対する感度が高い人が多い。命に関わる現場の最前線にいるからこそ、自らの健康を考えて実践していることもあるのではないだろうか。

とりわけ食事は「医食同源」という言葉もあるように健康の要となる。栄養バランスやカロリー量を考え、適切な量の食事を摂(と)ることが健康の基本であるのは間違いない。

では医療に携わる人々が、自身の健康を考えて日々の食事の中で積極的に食べている食材は何だろうか。今回、医療関連の職に就いているマイナビニュース会員98名に質問してみたので、本稿では理由と一緒に紹介していく。

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Q. 普段の食生活で積極的に食べている食品を教えてください

1位: 野菜全般(67.3%)
2位: 豆・大豆製品全般(49.0%)
3位: 魚類全般(39.8%)
4位: 乳製品全般(36.7%)
4位: きのこ類全般(36.7%)

■野菜全般
・「野菜全般は意識しないと不足しがちになるし、意識しないと食べないから」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/営業関連)
・「野菜。肉に食事が偏りがちなのでとりあえずとるようにしている」(29歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「勤務の都合で食事の時間が不規則になるため、サラダを食べるようにしている」(27歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「緑黄色野菜は栄養が豊富だと聞くので、よく摂るようにしている」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「生野菜をよく食べます。24時間待機で睡眠時間も細切れなので、ビタミンを積極的に摂るようにしています。ダイエットも兼ねているので、食事の最初にたくさん食べます」(41歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「野菜はミネラルが摂れるし、便通をよくするため」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■豆・大豆製品全般
・「大豆のイソフラボンは美容に良いと聞いたので、豆腐をアレンジして毎日食べている」(40歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「動物性たんぱく質よりも植物性たんぱく質を摂取することにより、肥満を予防できる」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「豆乳でオールブランを食べています。低カロリー高たんぱくの豆乳で、食物繊維を摂れるように心がけています」(38歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「豆類のたんぱく質は良いと聞き、豆腐や納豆を積極的に摂っている」(29歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「納豆は毎日食べている。発酵食品の栄養素は万能なので」(46歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■魚類全般
・「青魚。HDLコレステロールが気になるため」(34歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「貧血の気があるため、鉄分の多い野菜や魚を食べるようにしている」(30歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「ダイエットをしているとたんぱく質が不足しがちになるので、バランスよく食事に取り入れるようにしています」(30歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■乳製品全般
・「便秘は病気の元凶となるため、予防のために乳製品を意識して摂る」(48歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「便秘ぎみなので、ヨーグルトを食べるようにしている」(26歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「ヨーグルト・チーズなどは栄養豊富なので」(40歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■きのこ類全般
・「食物繊維が多いし、食事量のカサ増しになるのできのこ類を食べてます」(51 歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「便秘にならないよう、食物繊維の多いキノコなど意識して摂っている」(28歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「しいたけ。おいしいし健康に良いから」(38歳男性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)

■総評

7割近くが支持した「野菜全般」がダントツという結果になった。「野菜はどうしても必要だから」などのように野菜が栄養の要であると考えている人が多く、「生野菜。医師に勧められた」(55歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他技術職)と、医師の指導により摂取しているという回答もあった。具体的な野菜としてはトマトを挙げる人が多い印象だ。

続いて2位になったのは、約半数の人が回答した「豆・大豆製品全般」。豆腐や豆乳、納豆などとバリエーションも豊かでいろいろな料理に使える万能な食材であるため、「毎日何かしらの形で摂っている」という人も見受けられた。 3位の「魚類全般」を選択した人は4割弱。「肉類全般」(21.4%)よりも倍近い支持を集めており、「動物性たんぱく質では肉よりも魚の方が健康にはよい」とのイメージが定着していることがうかがえる。

どの食べ物においても、その食材が体に良いということはもちろんだが、偏った食生活を正すために意識的に食べているという考え方が目立った。忙しい日々が続き、食事がなおざりになってしまう人は3日間や1週間といったスパンで考えてみてはどうだろうか。

例えば、平日に外食ばかりで脂っこい食事が続いてしまったら、週末は野菜を多めに食べて動物性たんぱく質や油脂を少しにする――といった具合に、無理なくトータルでのバランスよい食事を目指してみよう。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2017年1月11日~1月23日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 98名(男性52名 女性46名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート