GMOメディアはこのほど、「女子中高生の将来の働き方に関する調査」の結果を発表した。調査は1月13日~16日、女子中高校生2,903名を対象に、同社の研究機関「プリキャンティーンズラボ」によるインターネットリサーチで行われた。

約6割が卒業後の就労イメージあり

「学校卒業後に希望する働き方」

「学校卒業後に希望する働き方」を聞いたところ、「会社員」(22.7%)、「公務員」(13.8%)、「起業・フリーランス・自営」(4.1%)、「契約社員・派遣社員」(1.3%)となり、「その他」と回答した16.7%を含めると、58.6%が何らかの就労イメージを持っていることがわかった。

一方、「特にない・わからない・まだ決めていない」という回答が40.6%であることから、自身の将来についてまだ具体的に浮かんでいない人も多いことが読み取れた。

結婚後、産後は「専業主婦」希望

「結婚後に希望する働き方」

「子供が生まれた後に希望する働き方」

次に、「結婚後に希望する働き方」を聞いたところ、「結婚後は、専業主婦になりたい」(26.5%)が最多に。以降、「結婚後は、フルタイムで正社員として働きたい」(16.1%)、「結婚後は、パートタイムで働きたい」(15.5%)と続いた。

また、「結婚し、子供が生まれた後に希望する働き方」については、39.6%が「子供が生まれてからは、専業主婦になりたい」と回答した。「子供が生まれてからは、パートタイムで働きたい」(16.6%)が「子供が生まれてからは、フルタイムで正社員として働きたい」(9.5%)を上回り、出産後はより働く時間を減らしたいと考える傾向があることが伺えた。

「専業主婦あるいはパートタイムを希望する理由」としては、「家事や育児を優先したいから」(53.2%)、「会社勤めをしながら家事や育児をするのは大変そうだから」(28.9%)という回答が上位に。一方、「フルタイムの正社員や自営、契約・派遣社員などで働き続けたい理由」では、「やりたい仕事があり、それをずっと続けたいから」(57.2%)、「自分でお金を稼ぎたいから」(32.8%)といった回答が多くなった。

産後の働き方に、母親の就労形態が影響

「母親の就労形態・子供が生まれた後の働き方」

続いて、女子中高生の希望の働き方について母親の影響があるかを調査するため、「母親の現在の就労形態」と「子供が生まれた後の希望の働き方」をクロス集計した。

その結果、母が専業主婦の人は「子供が生まれてからは、専業主婦になりたい」55.6%で、他の就労形態の母親を持つ人と比較して最多の割合となったほか、母親がパートタイムで働いている人は「子供が生まれてからは、パートタイムで働きたい」(26.3%)という回答が最多に。

母親がフルタイム(会社員や自営など)で働いている人では、「子供が生まれてからは、フルタイムで正社員として働きたい」(17.6%)、「子供が生まれてからは、自営(フリーランス・自営業・経営者)として働きたい」(8.2%)が合わせて25.8%となり、身近なロールモデルである母親と同じ就労形態を選びやすい傾向にあることが見て取れた。

また、この傾向が特に顕著なのは、母親の就労形態は「知らない・わからない」と回答した人で、子供が生まれた後の働き方は「わからない・想像できない」48.0%と、他を大きく上回った。

4人に1人が夫の育児休業を希望

「女性が活躍しやすい制度への関心度」

女子中高生の「出産・育児休業や時短勤務など、女性が働きやすい制度がある企業への関心度」を聞いたところ、「関心があり、そういった制度を取り入れている企業で働きたい」が55.2%で最多に。以降、「わからない」(23.7%)、「関心はあるが、働く企業を選ぶ際には特に気にしない」(12.1%)、「特に関心はない」(8.9%)と続いた。

また、「将来、家事・育児を配偶者に協力してもらいたいか」を聞くと、配偶者に「育児休業を取得してもらい、積極的に家事・育児に協力してもらいたい」が25.6%と、4人に1人が配偶者に育児休業の取得を望んでいた。「育児休業は取得しなくていいが、家事・育児には協力してもらいたい」(34.2%)を合わせると、59.8%が将来配偶者に家事・育児を手伝ってもらいたいと考えていることがわかった。