新横浜ラーメン博物館(神奈川県横浜市港北区)はこのほど、3月1日に「利尻らーめん味楽」が同館に出店することを発表した。

人気NO.1の「焼き醤油ラーメン」

「利尻らーめん味楽」は、新横浜ラーメン博物館から1,568km離れた離島「利尻島」(北海道利尻郡利尻町)にあり、飛行機とフェリーを乗り継ぎ8時間かかる計算。本店の営業時間は2時間半のため、"最も食べに行くことが困難なラーメン店"の1つだという。

「利尻らーめん味楽」本店の行列

店主・江刺家氏と利尻昆布

秋から冬にかけてはフェリーの欠航も多く、2016年10月に同社スタッフが「利尻らーめん味楽」を訪れた際には、高波の影響によりフェリーが欠航し、稚内で足止めとなったとのこと。日本には数多くの離島があるが、そのラーメンを食べに行くために離島を訪れるというケースはおそらく「利尻らーめん味楽」だけだという。自然の恵みを受けた豊富な食材と、本土からの食材調達の困難さから、独自の知恵や工夫が生まれる点が魅力となっている。

昆布ダシとブレンドしたWスープ

焦がし醤油ダレ

来店者の8割が注文するという、メインとなる「焼き醤油ラーメン」は、日本三大昆布「利尻昆布」をふんだんに使ったスープが特徴。仕入れた昆布を3年間熟成させ、より旨味を凝縮させている。この昆布の旨みと動物系の旨みを加えたWスープで、注文ごとに中華鍋で醤油ダレを焼いた「焦がし醤油」と合わせる。具材は、チャーシュー、もやし、メンマ、ネギ、そして味付けした利尻昆布で、スープの味を引き立たせるためのシンプルなトッピングとした。麺は、利尻昆布の旨味が凝縮された濃厚なスープに負けない、モチモチとした食感の中太の熟成ちぢれ麺を採用している。