みんな大好き魚介類(熊谷 香菜子)


牡蠣に寒ブリ、冬は魚介の美味しい季節!(いつもおいしいけどね!)
節分の恒例となった恵方巻にも、海老や穴子、鮭、マグロとたくさんの魚介類が詰まっています。

あなたは、どんな魚介類が好きですか?

2016年12月23日、未来館で来館者の皆様にアンケートを取ってみました。

 

その結果が、こちら。

 

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1位 マグロ 13票
2位 ブリ  12票
3位 ウナギ 11票

人気NO.1はマグロでした!
この結果、いかがでしたか?納得?それとも意外?
未来館の科学コミュニケーターやスタッフにもアンケートに参加してもらいましたが、館内の人々にはサバアジカンパチなどが人気で、マグロやウナギの高ランクぶりに感慨深げな表情を浮かべていました。

好きな種類が選択肢になかった場合は随時項目を足していったので、種類数はボードからはみ出るほどになりました。
やっぱり日本人は魚介類が大好き!
(スタッフ2名を除き、今回アンケートに協力いただいた方々は日本人でした)

 

それは、統計にも現れています。

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このグラフは、魚介類の日本国内で消費された量と生産された量、輸入した量の1960年から2014年までのデータです。
国内生産量(水色)は1980年代を境に減少していますが、国内で消費された魚介類の量(紫の折れ線)は下がりません。その差を埋めているのは、外国からの輸入(黄色部分)です。その後、2000年以降は消費量が少しずつ減少していますが、今も高い輸入量をキープしています。

 
では、日本の輸入量を世界で比べてみましょう。

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国際連合の専門機関である国際連合食料農業機関(FAO)が2年ごとに発行する報告書から作成した、魚介類と水産物の輸入上位10カ国を示すグラフです。
2014年のデータでは、アメリカに次いで、日本は第2。20年分をさかのぼって見てみたところ、アメリカは20年前では今の輸入量の半分にも満たなかったのに対し、日本は20年間ほぼ同程度の輸入量で、2004年頃まで常にトップを独走していました。


私たちは、こうしてずっとたくさんの魚介類を食べ続けてきたのです。

 
今回アンケートを実施して一番印象的だったのは、答えて下さる皆さんがとってもいい笑顔をしていたこと。好きな魚介類のことを考えるだけで、にやにや笑いがこぼれていました。「どれも好きだから困っちゃう!」と幸せそうに悩む方も多くいらっしゃいました。

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にやにや悩む科学コミュニケーター達......みんな、なんて幸せそうなんだ!!
(ちなみに、冒頭のボードを持つ写真も「イクラ丼のことを考えて」と言われてあの表情です)

でもその一方で、マグロ(本マグロとして売られているクロマグロを含む数種類)やウナギ(ニホンウナギ他、数種類)が絶滅危惧種に指定されたニュースや、魚が減ってしまったという話を耳にしたこともあるでしょう。

 

こんなに大好きな魚介類を、これからもずっと美味しく食べ続けるにはどうしたらいいの......!?

 

実は、アンケートを行った2016年12月23日は、ずっと食べ続けるための方法の1つとして考えられている「国際資源管理認証制度」についてお伝えするサイエンティスト・トークの開催日でした。

その場で一体どんな話がされたのか、それは、次回公開のブログ「そんな!まさか!魚の未来を私が決める!?」にてご紹介していきます。

どうぞ、お楽しみに!!



Author
執筆: 熊谷 香菜子(日本科学未来館 科学コミュニケーター)
少女時代の友達はアリとカエル。 大学1年で、ウミウシと運命の出会いを果たす。ウミウシを採ったり飼ったり解剖したりして修士号を取得。 学生時代に、博物館ボランティアと小学校理科の助手を経験。小学生向け塾から2012年10月に未来館へ。博物館を、もっと身近で、だれもが学べる場所にしたい。 未来館での友達はユノハナガニと乾眠中のクマムシ。

本記事は「日本科学未来館 科学コミュニケーターブログ」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。


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