パナソニックと産業技術総合研究所(産総研)は1月31日、産総研の情報・人間工学領域が持つ先進の人工知能・ロボット技術と、パナソニックの家電・住宅・車・産業などの事業領域で今後想定される社会課題・顧客課題とを掛け合わせ、より良いくらしと社会の実現に貢献する先進型AI技術の研究開発を行う「パナソニック-産総研 先進型AI連携研究ラボ」を2017年2月1日付けで設立すると発表した。

同ラボでは、重要な社会課題の1つである少子高齢化に伴う労働力不足に注目し、健康・介護分野、流通・接客分野において、先進の対話技術やロボット技術による業務支援に関する研究開発を行っていく予定。また、AI技術を応用する上で、アルゴリズムの高度化やデータ規模の増大により、膨大な計算能力が必要となる課題の解決に向けた計算機環境に関する研究開発も行っていく予定としている。

なお、両者は今後もこうした先進型AI連携研究ラボでの取り組みにとどまらない連携を検討していくことで、研究開発による社会課題の解決につなげていきたいとしている。

発足式における関係者一同の集合写真。中央の人物が小澤順 連携研究ラボ長 (出所:産業技術総合研究所 Webサイト)