Google Chrome runs web pages and applications with lightning speed.

Google Chromeチームは1月26日(米国時間)、「Chromium Blog: Reload, reloaded: faster and leaner page reloads」において、ページ再読み込み時の処理を現在の使い方に合うように変更したところ、ページ再読み込み速度を28%ほど高速化し、さらにリクエストを半減させることができたと伝えた。従来の方法よりもキャッシュを有効的に使うことができ、結果として、デスクトップ版でもモバイル版でも再読み込み時間が短くなったとしている。

これまでGoogle Chromeで実装されていた再読み込みの機能は、ページを再読み込みすることで新しいコンテンツをダウンロードしてページの表示を正しいものにするといった目的で実施されることが多かった時代のものだという。当時は、リロードによって表示の崩れたページの内容が適切に表示されるようになることが多かったとされている。

しかし現在では、例えば新しい投稿を表示させたいとか新しいメッセージを読みたいとか、ページ上のほとんどのコンテンツは変わることがなく一部のコンテンツだけ新しくしたいといった場合に、再読み込みの機能が使われていると説明。このため、これまで再読み込み時にキャッシュしているコンテンツの有効性をサーバに確認する処理をしていた部分をサーバに確認しないようにすることで、無駄なリクエストを減らし、結果としてページ再読み込みを高速化することができたとしている。

ページリソースの多くが時間が経過しても変更されることなくそのまま使われていることに注目し、キャッシュをより長期にわたって利用する戦略は昨年からFirefoxも採用しており、Facebookなどでの動作が高速化している。今回、Google Chromeチームから発表された高速化の取り組みは細部は異なるが、キャッシュデータをより活用しようという点でFirefoxの機能改善と似ている。