1月26日(以下すべて現地時間)、Microsoftを始めとする大手IT企業が共同で、AIの取り組みを支援する「Partnership on AI」は、新たなメンバーとしてAppleが加わったことを、[自サイトで発表した。Partnership on AIには、Amazon、DeepMind、Facebook、Google、IBM、Microsoftなど各大手IT企業の研究者が参画しており、"オープンで透明な対話と厳密な研究を重ねて、実践的な開発と人々の利益"を目指している。

今回Appleからは、Siriを開発したことでも知られているTom Gruber氏が参加するが、同氏はオントロジー(概念体系)工学の基礎研究でも広く知られた人物。以前からAppleは自社の研究結果を外部に公開せず、他社に比べて秘密主義的だったが、2016年12月には自らを鍛えるAIに関する論文「Learning from Simulated and Unsupervised Images through Adversarial Training」を発表し、その立場を変化させている。今回のPartnership on AIへの参画もその一端だろう。

Partnership on AIは2016年2月3日に、米国サンフランシスコで最初の理事会を開き、他の人々や団体との協業、研究活動内容を含む詳細を発表する。

阿久津良和(Cactus)