KDDIはこのほど、自宅で健康チェックができるセルフ健康チェックサービス「スマホdeドック」の第2弾となる新たな在宅検査キット「胃がんリスクチェックABC分類」(7,980円・税別 / 送料別)の提供を開始した。

「スマホdeドック」パッケージ。左から「生化学14項目」「胃がんリスクチェックABC分類」

「スマホdeドック」とは、一般的な健康診断と同等の検査が自宅で受けられるサービス。血液検査セットを使って自分で採血して郵送すると、スマートフォンとパソコンで検査結果をわかりやすく通知する。採取する血液の量は従来の血液検査における約150分の1の血液(0.065ml)と、ほんのわずかであるという。

このほどサービスを開始した「胃がんリスクチェックABC分類」では、胃がんの主な要因を占めるピロリ菌感染を調べることができる。採血して郵送すると、約1週間後に、スマートフォンやパソコンから検査結果が確認できるという。

検査結果は、ピロリ菌感染による抗体の量(ピロリ菌の有無)と、胃から分泌されるペプシノゲンの量(胃粘膜の萎縮度合い)の2つの要素を分析し、胃がんのかかりやすさのリスクを、A群(リスク低)~D群 (リスク高)の4段階に分類して表示する。

ピロリ菌に感染しているとされる場合はB群、さらに胃粘膜委縮が進行し、胃がんのリスクが高い状態とされている場合はC群と判定される。最も胃がんにかかるリスクの高いD群は、胃粘膜萎縮が進行してピロリ菌が住めなくなった胃の状態のことであるという。

胃がんのかかりやすさのリスクを4段階に分類

さらに、検査結果をもとに、早期に内視鏡検査を受診できるよう、「スマホdeドック」マイページにて、内視鏡検査が受診可能な病院の検索も行える。

日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会「H.pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版」によると、ピロリ菌を除菌することで胃がんにかかるリスクが低くなるという。同サービスを利用し、「ピロリ菌」感染を早期に発見し、早期治療を行うことで、胃がんを予防することが可能になるとのこと。