Microsoftは1月24日(現地時間)、SharePointサイトとOneDrive for Businessの共有フォルダー同期機能や、macOS用クライアントのリリースなど大幅な更新を加えたことを公式ブログで発表した。OneDrive for BusinessはSharePoint Serverをベースにしたサービスのため、企業全体の共同作業を主としたSharePoint Serverと個人用保存領域として活用するOneDrive for Businessの間で食い違いが生まれていたが、今回の直接同期機能を備えることで、共同作業の利便性を向上させている。

SharePointサイトとOneDrive for Businessのファイル同期が可能になった(公式ブログより抜粋)

macOS用クライアントのリリースに当たってMicrosoftは、「Macコミュニティの間でOneDriveの採用と関心が大幅に増加した」と理由を説明した。同クライアントはAppleが運営するApp Storeではなく、MicrosoftのWebサイトから直接ダウンロード可能。ファインダー上から同期ステータスの確認やファイルの縮小表示などが行われる。

macOS用OneDriveクライアントもリリースされた(公式ブログより抜粋)

また、Windows 10上では「アクティビティセンター」と呼ばれるフライアウトウィンドウの刷新も盛り込まれた。ローカルストレージとクラウド間で同期したファイル情報を同ウィンドウから確認できる。これらの新機能を利用するにはOneDriveクライアントのバージョンが「17.3.6743.1212」以降でなければならない。Windows 10/8.x/7版はこちらのリンクから最新版へ更新できる。このほかにも同期操作の簡略化やゲストアクセス設定の容易化、IT管理者向けの詳細設定項目が新たに加わった。

Windows版OneDriveクライアントに加わった「アクティビティセンター」

新機能を利用するには、Windows版OneDriveクライアントの最新版が必要となる

Office 365ポータルサイトから設定できるIT管理者向け設定ページにも新機能が加わった

阿久津良和(Cactus)