伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月24日、データ連携で働き方を見える化するクラウドサービス「TeamSpirit」の取り扱いを同25日から開始すると発表した。価格は税別で3万円~、働き方改革を推進する企業に展開し、1年間で30社への提供を目指す。

TeamSpiritは、チームスピリットが提供する勤怠、就業、経費、工数、稟議などの管理に加え、社内SNSの機能を持つサービス。CTCは、TeamSpiritの販売を中心に、コンサルティングや導入に伴う各種設定、データ移行や既存システムとの連携、従業員のトレーニングなど、総合的なサポートサービスを提供する。

勤怠管理のイメージ

同サービスは、モバイル端末にも対応しており、場所を選ばず利用することができる。さらに、多様な働き方に対応して、36協定や就業規則に基づいた残業時間の一覧表示、工数と経費のプロジェクトへの紐付け、簡単なワークフロー設定による社内稟議書の作成などを自動化することが可能で、管理職を含めた従業員の業務の効率化を実現するという。

加えて、SNS機能を使用した活動記録や情報共有により、多様な働き方の中でのコミュニケーションの維持・向上が図れるほか、複数のシステムを有するユーザーは、データを連携させてTeamSpiritの機能を部分的に活用することを可能としている。また、管理職者向けのサービス「TeamSpirit Leaders」を併用することで、勤怠・経費と連動したプロジェクトごとの予実管理やシフト管理もできるという。

CTCはTeamSpiritの提供に伴い、コンサルティングから従業員のトレーニングまで一貫したサービス提供を行うとともに、これまでのシステム構築実績に基づき人事や給与、会計、入退館など既存のシステムとの連携も行うことで、ユーザーの状況に合わせた導入を支援する。

そのほか、同サービスはSalesforceのアプリケーションプラットフォーム上で構築されており、Salesforce上でのシステム連携も行う。朝型勤務の奨励施策にはじめ、働き方変革の推進に伴うノウハウも活用してユーザーにサービスを提供していく。

CTCは、健康経営ソリューションブランド「ウェルネス ワークスタイル」をはじめ、ストレスを含めた従業員の健康状況の把握や管理を行うクラウドサービスを提供している。今回、TeamSpiritがラインアップに加わったことで、働き方の総合的な支援が可能になる。今後も、TeamSpiritやSalesforceなどのSaaSサービスを拡充し、クラウドの活用によるユーザーの業務効率化に貢献していく考えだ。