NECは1月23日、地上波デジタル放送機器の納入について、フィリピン共和国の国営放送局PTV(People's Television Network,Inc.)と契約を締結したと発表した。

ディーノ・アポロニオ PTV総裁(左)/エリザベス・パンガン NEC フィリピン社長(右)

フィリピンは、2013年11月に地上波デジタルテレビ放送の技術方式として日本方式(ISDB-T)の採用を決定しており、現在、地上波デジタル放送の送信地域拡大を進めている。

納入する機器は、NECの最新の地上波デジタルTV送信機と圧縮多重化装置で、フィリピン国内の6カ所に2017年7月までに設置を完了する計画になっている。なお、NECは機器の納入から設置、PTVに対してのトレーニングなどをトータルに実施する予定だ。

今回の契約締結は、NECの地上波デジタルTV送信機の高い電力効率や、世界トップクラスの納入実績などが評価されたもので、NECは1998年に地上波デジタル放送商用サービスが開始された英国に送信機を納入して以来、50カ国以上に累計4500台以上の納入実績を持っている。