女優の新垣結衣が主演を務めたTBS系ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の12月6日放送分が、昨年10月クールのタイムシフト視聴率トップだったことが23日、明らかになった。同日、調査を行うビデオリサーチが発表した。

2016年10月クールタイムシフト視聴率トップ10

タイムシフト視聴率は、リアルタイム視聴の有無にかかわらず、7日内(168時間内)に再生した世帯を計測したもの。今回は、900世帯のタイムシフト視聴の測定を開始した昨年10月3日から、今年1月1日までの3カ月間の調査結果が発表された。

それによると、12月6日放送の『逃げ恥』が、タイムシフト視聴率17.5%でトップ。従来のリアルタイム視聴率は16.9%で、2位に5.3ポイント差をつけるダントツぶりだった。タイムシフトとリアルタイム視聴の重複を除いた総合視聴率は、30.0%と大台に乗せている。

2位は、石原さとみ主演の日本テレビ系『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(11月30日)で12.2%。3位は、米倉涼子主演のテレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子』(12月22日)で10.8%となった。

上位はドラマが並んでいるが、大みそかに放送された日本テレビ系バラエティ特番『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP』が、第1部9.6%で5位、第2部7.1%で7位に食い込んだ。この数字は、同時間帯でリアルタイム視聴率トップの『第67回NHK紅白歌合戦』を上回っている。

『逃げるは恥だが役に立つ』に出演した星野源(左)と新垣結衣

『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP』会見より(左から 月亭方正、松本人志、遠藤章造、田中直樹 ※浜田雅功は声帯炎のため欠席)

なお、同期間の総合視聴率上位は、『第67回NHK紅白歌合戦』が第2部42.6%、第1部37.6%で1・2位を独占。次いで、『逃げ恥』最終回(12月20日)が、大みそかの国民的番組に4.5ポイント差まで迫る33.1%を記録し、同クール連ドラリアルタイム視聴率トップだった『ドクターX』も抜いた。

ビデオリサーチは、タイムシフト視聴の傾向分析も公表。10月クールに放送された15分以上の17,256番組のうち44.6%がタイムシフト視聴されていたという。これを19~23時のプライムタイムに放送された番組に限定すると、その割合は76.7%まで上昇している。

2016年10月クール総合視聴率トップ10

視聴率の数字は、関東地区調べ。