Q.有給休暇中、職場から電話やメールで連絡をとれるようにしていますか?

申請してやっと取れた有給休暇中に、もし会社から電話がかかってきたら……? 今回はマイナビニュース会員のうち男女304名に、有給休暇中に、電話やメールで連絡が取れるようにしているか答えてもらった。

Q.有給休暇中、職場から電話やメールで連絡をとれるようにしていますか?

はい 79.6%
いいえ 20.4%

Q.それはどうしてですか?

有給休暇中も連絡が取れる

■必要だから
・「24時間のサービス業なので、その必要性があるため」(41歳男性/通信関連/IT関連技術職)
・「サーバ管理が業務の一部のため,緊急時のトラブル対応を指示できるようにしている」(31歳男性/教育/IT関連技術職)
・「私がやった仕事に対する確認等の連絡が入るかもしれないから」(42歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)
・「クライアントからの注文には即座に対応しないと以後の取引がキャンセルされる恐れあるから」(65歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)

■立場上
・「自分が責任者であるから」(36歳男性/ゲーム関連/販売・サービス関連)
・「そんなに多くの社員がいるわけでないことと、穴をあけるわけにはいかないので」(39歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
・「仕事上、私しかできない業務がある。必要な時には連絡がとれる様にしている」(39歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)

■業務に休みなし
・「緊急に対処する仕事に従事しているから」(35歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「基本的に休みの日に連絡はこないが、自然災害を含めた非常事態などが発生した際に会社と連絡が取れる体制だけは維持するべきだと思うので」(39歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「営業職として、顧客からの連絡を無視できないから」(35歳男性/食品/営業関連)
・「自分は休みでも、お客様は休みではないため、連絡を取れるようにしている(重要な方には個人携帯番号も教えています)」(45歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)

■すぐに対応が吉
・「出勤してからトラブルになっている方がめんどくさいから」(35歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「後から報告されるよりまし」(51歳男性/通信関連/営業関連)
・「連絡が取れないと、後から気まずいからです」(33歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)
・「緊急の連絡は、一応受けないといけないでしょう。休みと分かっていて連絡をしてくるのは、緊急だからでしょう」(53歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)

■自ら進んで
・「私しか分からない事象で、お客様に迷惑をかけたくない」(51歳男性/専門店/事務・企画・経営関連)
・「自分のミスで職場で問題が起きていたら申し訳ない」(38歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/その他技術職)
・「仲間、同僚の少しでも役に立てば」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「自分ができる事であれば協力したいから」(33歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)

■嫌だなと感じる人も
・「やはり『緊急情報網』があるので、縛られている」(42歳女性/教育/公共サービス関連)
・「社内規定」(49歳男性/設計/メカトロ関連技術職)
・「否応なく、電話番号とメールアドレスを提出させられているため。本当は嫌」(43歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「店舗管理者をやっているのでトラブルがあるとまず真っ先に連絡がくるから。自分を飛び越えて上長が対応すると迷惑が掛かるし最悪は評価に響く。休みでも連絡を取れる様にしなければいけない。気が休まる時間がないのが正直なところ」(47歳男性/レジャーサービス・アミューズメント・アート・芸能関連/営業関連)

有給休暇中は連絡が取れない

■仕事のことは考えない
・「休みの時ぐらい仕事の事を考えたくないから」(45歳男性/放送・新聞/営業関連)
・「プライベートはきっちり分ける」(51歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「シャットアウトしたいから」(30歳女性/その他/公共サービス関連)
・「休んでいる時は仕事のことを忘れたいから、外出時も携帯電話を家に置いて出かけることが多い」(39歳男性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「有給休暇は休暇なので、仕事にはいっさいかかわらない。また、自分がいなければ困ることがあると考える人は多いが、実際には、かわりの人間はいくらでもいる」(54歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)

■いなくても大丈夫なように
・「仕事上かかってこない」(36歳男性/インテリア・住宅関連/建築・土木関連技術職)
・「そんな緊急業務をしてないから」(28歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「家では対応できないし、連絡できる意味が無いので」(40歳女性/設計/建築・土木関連技術職)
・「休みは事前に伝えてあり、引き継ぎもしっかりとした上で休みを取っているので」(30歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)

■その他
・「そういう風に会社で規定されている」(25歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「有給休暇はない」(53歳男性/ホテル・旅館/販売・サービス関連)

■総評
有給休暇中でも仕事の連絡を取れるようにしているか、という質問に対して、79.6%の人が「はい」と答えた。有給休暇には仕事モードをなかなかオフにできない人が多いようだ。

なぜ有給休暇中でも仕事の連絡を取れるようにしているのか、その理由として多かったのは「緊急事態・不測のトラブルへの対応」だった。サーバ管理、官公庁、医療関連など、365日24時間体制で緊急時には即対応しなければならない仕事もあるようだ。顧客に何かあったらすぐ駆けつけるという方針の営業職の人もいた。「代表」や「責任者」になると、休暇中でも連絡がくるのをもはや諦めている節もあるようだ。

「自分にしか分からない業務があるため」という答えもあったが、それに対して、有給休暇中は連絡を取らない派の人から「自分がいなければ困ると考える人は多いが、実際には代わりの人間はいくらでもいる」という反論があった。連絡を取れなくする人は、「休みの日は仕事のことは考えない」ということを徹底しているようで、「携帯を持ち歩かない」「電話に出ない」「休む前には引き継ぎをしっかりする」と、完全にプライベートを死守する構えのようだ。

「緊急連絡網があるから」連絡を取らないわけにいかないという人、「社内の規定で」有給中は連絡を取らなくていいという人、「そもそも有給がない」という人など、さまざまな状況が垣間見られたアンケートだった。

調査時期: 2016年12月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性219名 女性85名 計304名
調査方法: インターネットログイン式アンケート