デジタルアーツは1月19日、企業・官公庁向けファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」において、画面撮影による不正を抑止する機能を搭載した「Ver.5.2」を2月1日より提供開始すると発表した。

「FinalCode」Ver.5.2の画面透かしのイメージ

FinalCodeは、RSA/AES256 に準拠した暗号化技術を利用して、ファイルをパスワードレスで暗号化できるファイル暗号化・追跡ソリューション。ファイルの暗号化時に閲覧可能者と閲覧権限をファイル単位で設定するため、仮にファイルが流出してもファイル内の機密情報が漏れることはない。さらに、ファイルが手元を離れた後でも、権限変更やファイルの消去ができるため、社外に送信したファイルでも状況に応じてリモートで管理できる。

最新版では、暗号化ファイル内データのコピー・ペーストおよびキャプチャアプリケーションの同時起動を制御する機能に加え、ファイルを開いた時に画面上に表示されるデータに透かしを入れる機能を追加。デジタルカメラやスマートフォンのカメラなどのデバイスによって表示画面を撮影された場合に、日時やデータ表示端末を識別するための情報が写り込むため、不正利用への抑止力が働くという。

ネットワーク分離などにより、端末から仮想環境に接続して業務を行っている環境においても、仮想環境上の重要ファイルに画面透かしを入れ、同様の対応を行える。

また、FinalCodeはクラウド型ファイル共有・コラボレーションプラットフォーム「Box」との連携により、Boxからダウンロードした後のファイルの権限管理・削除が可能となる機能を2016年3月にリリースしているが、最新版では同連携の利便性を高める「FinalCodeファイルのプレビュー」機能が搭載される。

同機能を利用することで、暗号化されたままの状態でファイルの内容を「Box」内で表示できるようになる。