俳優のベン・アフレックが主演を務める映画『ザ・コンサルタント』(1月21日公開)で、主人公クリスチャン・ウルフの壮絶な過去が垣間見れる本編映像がこのほど、公開された。

ベン・アフレック演じる主人公クリスチャン・ウルフ

本作は、昼は田舎のさえない会計士の仮面をかぶり、夜は裏社会の殺し屋として巨悪に対峙する謎の男クリスチャン・ウルフ(ベン・アフレック)を主人公とするサスペンス・アクション。ウルフは、"プンチャック・シラット"という1.5km先の標的を打ち抜く近接格闘術でマフィアをたった1人で壊滅させていくが、公開された映像では、彼がなぜこのようなスキルを身につけるまでに至ったのか、また、謎に包まれた壮絶なる過去が垣間見える。

映像は、幼少期のクリスチャンとクリスチャンの兄にプンチャック・シラットを教える先生が、泥まみれになった彼らにその日の訓練の終わりを告げるところから始まるが、アメリカ軍兵士のクリスチャンらの父が「まだだ」と静かに口を開く。先生はすかさず「明日にしよう、全力を尽くした」と彼らを擁護するが、父は「ならば血まみれになってるはずだ。続けろ」と許さない。

続けて父は、「敵を正しく捉えれば弱点を補える。その域に達するには…自分の殻を破ることだ」と戦いの極意を語り、先生に「息子の限界を引き出したい。殻を破るのが君の仕事だ」と訓練を続けるよう話す。クリスチャンは傷だらけになりながらも立ち上がり、「大丈夫、続けてください」と力強く言葉を放ち、そして、夢から覚めるように現在のクリスチャンが映し出される。

クリスチャンは、天才的な頭脳と関係するように人との"ある違い"を持っていた。だからこそ、彼の父は世の中を生き抜く術として格闘術を彼にたたき込むことにした。ギャビン・オコナー監督は「彼の父は、クリスのような子供に世間の人々はひどい仕打ちをするかもしれないと知っていたので、軍人として習得していた道具を使って息子を育てることにしたんだ」と明かす。

そのような人物背景について、クリスチャンを演じたベン・アフレックは「その結果、彼の父は息子をさらにひどく傷つけてしまう。クリスが現在の自分と、過去の自分とにどのような折り合いをつけるのか、僕はそこが興味深いテーマだと思った」と見どころを説明。父がクリスチャンに格闘術をたたき込もうと決意させた彼の持つ"違い"とは何なのか、なぜ彼は手にした能力を使って殺し屋として生きていくことを選んだか、気になるところだ。


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